(第107回全国高校野球選手権高知大会準々決勝 明徳義塾10―3土佐=7回コールド) 昨夏の覇者・明徳義塾を相手に先制し…

(第107回全国高校野球選手権高知大会準々決勝 明徳義塾10―3土佐=7回コールド)

 昨夏の覇者・明徳義塾を相手に先制し、二回裏で2点リードした土佐。ただ、相手のエース池崎安侍朗投手(3年)が登板した三回2死以降は安打を封じられた。相手打線にも打ち込まれ、コールド負けした。

 森重太一主将(3年)は「序盤は最高で、打線がつながり、チームの良さを存分に出せた。だけどやっぱり、かなわなかったな」。3年生たちの最後の夏が終わった。

 進学校の土佐には「勉強と野球の両立」をめざす部員が全国から集まる。森重主将も名古屋市から受験。地元の公立高も受かったが、土佐の試験会場で隣の席になり、仲良くなった徳島県出身の金垣雄大選手(3年)が入学すると聞いて土佐に決めた。

 新チーム発足後は、森重主将と、寮長を務める金垣選手でチームを牽引(けんいん)。金垣選手は4月の練習中にフェンスに激突して足を大けがしたが、なんとか間に合い、この日は七回の代打に立ち、四球を選んだ。「1打席だけでも立てて本当にうれしかった。頑張って良かった」と振り返った。

 試合後のミーティング。金田将賢監督は3年生全員に向け、「いいチームの土台を作ってくれて、本当に感謝してる。胸を張って帰って下さい」とねぎらった。(原篤司)