<全国高校野球選手権岐阜大会:関商工4ー1大垣西>◇20日◇2回戦◇岐阜長良川球場1回戦では第1シードの大垣商に対して、…

<全国高校野球選手権岐阜大会:関商工4ー1大垣西>◇20日◇2回戦◇岐阜長良川球場

1回戦では第1シードの大垣商に対して、後半に突き離して10対5で勝利した大垣西。勢いに乗っている。対する関商工も、終盤に得点を重ねて多治見にコールドゲームで快勝した。勢いのある高校同士の対決となった。

関商工の江崎大輔監督は就任5年目となるが、前任校の岐阜各務野時代は、部員不足から、熱い思いで部員確保と指導を重ねていった。やがて、上位進出を果たし注目もされて、東海大会進出を果たすほどにまでチーム力を上げていった。関商工に赴任してからは、恵まれたグラウンド環境もあり、大垣日大を勇退したベテランの阪口 慶三監督に、特別顧問を依頼するなどしながら、チーム力を高め、選手の意識も高めてきた。

そして、今年はマネージャーを含めて、県下最大の93人という部員を誇る大所帯となっている。

 関商工は背番号19の左腕小川 輝也投手(2年)、大垣西は上田悠斗投手(2年)の先発だった。関商工は、先頭の尾方 煌太郎主将(3年)がいきなり二塁打を放ち、バントで進めるも、得点にはなかった。

 3回に関商工が3番鈴木悠人選手(2年)の中前打で先制するが、その後は膠着状態となり、1対0のまま6回を終えて終盤戦に入っていく。試合展開からも、次のアクションが大きくモノを言うところだったが7回、関商工は先頭の8番小川投手が右前打するとバントで進む。1番尾方選手は申告敬遠。その後、一死一二塁となって、大垣西の坂東竜一郎監督は、3番鈴木選手も申告敬遠で満塁策とした。勝負となった背番号15の4番渡辺聖選手(3年)は、ここで左前へ2点タイムリー打を放って意地を示した。

 結果的には、この申告敬遠の後で、4番の渡辺選手がしっかりと打ったということが、明暗を分けた。渡辺選手は、前の試合で本塁打を放ったということで、この日は4番に抜擢された、その起用に応えた。試合展開からも、この2点は大きかった。

 8回と9回に、それぞれ1点ずつを奪い合うが、結果的には関商工が4対1で逃げ切った。勝利の瞬間は、関商工の選手たちは大きくはじけた。それだけ、苦しい戦いだったということでもあろう。

 江崎監督は、「出来過ぎですね(苦笑)。小川はいつ代えようかと思っていたのですが、本人も行けると言っていましたし、尾方(捕手)も『まだ大丈夫です。このまま行きましょう』、ということだったので、8回途中まで投げさせました。尾方は、主将としてもリーダーシップもありますし、チーム全体をよく見ています。グラウンドにもう一人、教員がいるような感じです。先攻で1対0のままというのは、非常に苦しい展開だったのですが、よく辛抱してくれました。7回、2つの申告敬遠があったというのは、それだけ彼らの力が評価されたからのことだと思っています」と、試合を振り返りつつ、3安打2四球で全打席出塁の活躍を見せた尾方主将を高く評価していた。

 関商工には、第93回大会以来の優勝も夢ではないと思わせる、チームの勢いと雰囲気を感じた。