◇メジャー最終戦◇全英オープン 最終日(20日)◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7381 yd(パー7…
◇メジャー最終戦◇全英オープン 最終日(20日)◇ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)◇7381 yd(パー71)
97位と出遅れた初日、「なんかフェアウェイいきましたね、後半は」と話す口調はどこか明るささえ感じさせた。しり上がりに良くなったショット。その時すでに上位で戦える手ごたえがあったのかもしれない。
初日35.7%(108位)だったフェアウェイキープ率は、2日目71.4%(10位)、3日目64.3%(18位)と日を追うごとに上向いた。50%(39位)に留まった最終日も、フェアウェイを外してもチャンスにつけるスキのなさで今週最高の「66」をマークした。
3日目を終えた後、「もう少し、良いショット、良いパットができればトップ10くらいには行けると思う」と話した通りのチャージ。2番(パー5)はフェアウェイからの第2打でフィニッシュが取れずグリーン左に外したが、3打目で1m弱に寄せてバーディが先行。5番で4.5m、9番で3mを流し込むと、そこからもう一段ギアを上げた。
10番は5m弱を決め切り、11番は左セミラフから左ピンに絡めた。ギャラリーの歓声と拍手におじぎで応えてグリーンに上がってチャンスを決め、その時点で9位に浮上。12番(パー5)はティショットをアイアンで打ち、残り257ydから2オンさせて2パット。4連続バーディを締めくくった。
13番、16番のパー3はグリーンを外してボギーにしたが、7バーディは4日間で最多。通算7アンダー、16位は今季のメジャーで自己最高位となった。「良いところもありましたし、そうじゃない所もあったので。これをまた、もっと高い精度に持って行かないといけない。また練習しないといけないですね」と話した。
フェデックスカップランクは23位から21位へ。上位30人にフィールドが絞られるプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」(8月21~24日/イーストレイクGC)の出場をさらに手元に引き寄せた。「まだトップ10にも入れていないですし、ずっと。優勝争いをして、そういう所でプレーできるように頑張りたいと思います」。今季は初戦の「ザ・セントリー」優勝後、2月「ザ・ジェネシス招待」と6月「ロケットクラシック」の13位が最高。米ツアーに本格参戦した2014年以降、トップ10が一度で終わったシーズンはない。プレーオフシリーズ3試合を含む終盤戦で、優勝を狙える手ごたえは最後のメジャーでつかんだはずだ。(北アイルランド・ポートラッシュ/谷口愛純)