■智弁和歌山前監督 高嶋仁の目 (19日、第107回全国高校野球選手権和歌山大会2回戦 那賀6―5海南) どちらが勝って…

■智弁和歌山前監督 高嶋仁の目

 (19日、第107回全国高校野球選手権和歌山大会2回戦 那賀6―5海南)

 どちらが勝ってもおかしくない熱戦は、那賀がサヨナラゲームで海南に勝利しました。決勝の二塁打を放った湯川凌典主将(3年)は九回表に1死一、三塁で登板し、二つの四球で同点に追いつかれていただけに、気合が入っていたことでしょう。また、この場面、走者が二塁にいたため外野手が浅めに守っていたことも、ヒットにつながりました。

 九回表、同点に追いつかれた場面でいったん試合が、選手の治療のため中断に入りました。少しリラックスできたのか再開後の打者を抑え、逆転を許さなかったことも大きかったでしょう。さまざまな要素が展開を左右するのも高校野球のおもしろさですね。

 両チームとも積極的な攻めをしていましたが、変化球をしっかり狙った那賀と、見送ることが多かった海南で勝敗を分けたようにも思いました。特に三回に走者一掃の二塁打、五回にも適時二塁打を放った北村尚大投手(2年)は、高めからの変化球を見逃しませんでした。相手投手の心境なども読めたのでしょう。

 初戦はコールド勝ち、この試合はサヨナラゲームと勢いに乗っている那賀は気分良く次の試合にも臨めるでしょう。今後のゲームも楽しみです。(智弁和歌山・前監督)