◇国内女子◇明治安田レディスゴルフトーナメント 3日目(19日)◇仙台クラシックGC (宮城)◇6642yd(パー72…
◇国内女子◇明治安田レディスゴルフトーナメント 3日目(19日)◇仙台クラシックGC (宮城)◇6642yd(パー72)◇晴れ(無観客)
15日(火)に欠場を発表した新垣比菜の代わりにフィールドに入った仲宗根澄香が最終日を前にトップと2打差の10アンダー5位につけた。初日「66」で回り、3位から出たこの日は4バーディ「68」でプレー。ウエーティング(待機選手)から優勝を飾れば、2018年「マンシングウェアレディース東海クラシック」を制した香妻琴乃以来、ツアーで3例目(※)となる。
QTランク61位で迎えた今季は、自身の初戦「Vポイント×SMBC」から5試合連続で予選落ち。「ショットはずっとそんなに悪くないんですけど、パターでずっと悩んでいて」とグリーン上で苦しんできた。
「スムーズに動かない感覚」を拭えず、気持ちよくストロークできない。「長い距離になるとその感覚がすごく大きくて。ショットも、『ピンから遠い距離の所に乗せたくない』、『ピンに近づけたい』気持ちがあって、マネジメントと自分のやりたいプレーがかみ合わなかった」とストレスが沸々と溜まっていった。
3週前の6月「アース・モンダミンカップ」で、ついに長尺パター(テーラーメイド スパイダー ZT)にスイッチ。以前は「ゴルフショップで打ってみたけど、その時はあまりピンとこない」と思ったが、2年ほど前から長尺使いの堀琴音に長さやフィーリングを聞くなど情報収集し、6月のメジャー「KPMG全米女子プロ」を制したミンジー・リー(オーストラリア)の打ち方も映像で研究した。
この日は前半2番で5mを入れてバーディ先行。9番で20m以上のバーディパットがカップに沈み、驚きながら体を弾ませて喜んだ。「ミンジーさんほどの選手が長尺に替えたのには、いろんなチャレンジもあったんだろうなと思えて、背中を押してもらった感じはある。これからもっといい方向に行くように詰めていきたいが、今のところ、すごく頼もしい相棒」と新パターに全幅の信頼を寄せている。予選2日間で一度もボギーをたたいていないのも心強い材料だ。(宮城県富谷市/石井操)
※現地ウエーティングで出場資格を得て優勝した選手(1988年ツアー制度施行後)
2017年「ゴルフ5レディス プロゴルフトーナメント」 O.サタヤ
2018年「マンシングウェアレディース東海クラシック」 香妻琴乃