(18日、第107回全国高校野球選手権愛知大会3回戦 愛工大名電9―5西尾) 甲子園優勝経験もある愛工大名電にあと一歩…
(18日、第107回全国高校野球選手権愛知大会3回戦 愛工大名電9―5西尾)
甲子園優勝経験もある愛工大名電にあと一歩まで迫った。
5点を追う五回。西尾は2死からつないで3点を返し、なおも満塁で左打席には5番の神谷奏汰選手(3年)。この打席から救援した相手投手との勝負はフルカウントにもつれ込んだ。「絶対につなぐ」。6球目、狙っていた直球を引っ張った。打球は一、二塁間を抜けて右前適時打となり、ついに1点差まで詰め寄った。
背番号9だが投手も務める。この日はエースの深津伊歩希(いぶき)投手(3年)にマウンドを託して打席に集中したが、ここまで2三振だった。
「このままじゃ終われない」。昨冬、軽いウレタン棒を振り込み、「上からたたくイメージ」で打撃練習をした成果が、3打席目でやっと出せた。
再び5点差に離された後の七回には2死一、二塁で打席が回ってきた。相手投手との勝負はまたフルカウントになったが、同じ直球に今度は差し込まれ、左飛に打ち取られた。「またまっすぐを狙ったけど、投げた球の勢いが上だった」
チームがめざしたのは「下克上」。春の県大会はともに16強で、「勝てない相手ではない」という自信もあった。相手を上回る13安打を放ったが及ばなかった。
それでも、神谷選手には確かな手応えがある。「将来どんな逆境になっても、粘っていれば必ずやり返せる気がする」(松本敏博)