(17日、第107回全国高校野球選手権宮城大会2回戦 仙台南6―0塩釜) 塩釜の鈴木莉空選手(3年)にとって、中学以来…
(17日、第107回全国高校野球選手権宮城大会2回戦 仙台南6―0塩釜)
塩釜の鈴木莉空選手(3年)にとって、中学以来ずっと、守備の「本職」は二塁手。だが、昨年は一時期、遊撃手に移り、思うようにいかない時期もあった。「最後の夏は本職で」と志願し、この春から戻った。
この日、守備の読みが光った。「ここに飛んでくる」。味方投手は速球タイプだから打球は流されると踏み、守備位置をやや一塁側にずらした。
取ったアウトは五つ。うち二つはライナーが直接グラブへ。最後は九回2死一、三塁のピンチで、真っ正面でゴロを捕球し、アウトに。「『もってるな』と思った」
ただ、試合は打線がつながらず敗れた。それでも「本職」で終えることのできた夏、気分は晴れやかだった。(三村悠)