<全国高等学校野球選手権京都大会:京都成章5-1山城>◇15日◇3回戦◇わかさスタジアム京都初戦は5人の継投で勝利してい…
<全国高等学校野球選手権京都大会:京都成章5-1山城>◇15日◇3回戦◇わかさスタジアム京都
初戦は5人の継投で勝利している京都成章。この日も3人の継投で秋4位の山城を下した。
「今年はキッチリ投げてくれる子がいるので、継投で何とか食らいつく感じです」と話す志賀 厳監督。今年は歴代でも屈指の投手層を誇り、それを象徴する戦いを繰り広げている。
先発はエースナンバーを背負う最速145キロ右腕の栗城 充投手(3年)。「気持ちが高ぶって、落ち着いて投げることができなかった」と初戦は一つもアウトを取れずに3四死球と乱調だったが、この日は立ち上がりから落ち着いた投球を見せる。
「フォアボールが多かったので、あまり納得はいっていない」と5四死球を出しながらも4回途中1失点と粘投。力のある速球を投げ込み、能力の高さを見せつけた。
1対1の同点で迎えた4回表、二死満塁のピンチで送り出されたのが背番号10の左腕・土田 琢巳投手(3年)。「絶対に抑えるという気持ちが勝ったので、抑えたと思います」とサードフライでこのピンチを乗り切った。
その後も土田は緩急自在の投球を見せ、8回までの4回3分の1を投げて、1安打無失点。相手の流れを完全に断ち切った。
4点リードの9回表には最速142キロ右腕の久保 絢士投手(3年)が登板。「自分の強みである気合いのこもったピッチングで最後まで押し切ることができました」と無失点で締めた。
また、投手だけでなく、捕手も廣重 幸生捕手(3年)と佐藤 歩捕手(1年)の併用。「佐藤は1年生なんですけど、配球が凄く良い。廣重と2人を上手く使いながらやっていきたいと思っています」と志賀監督は言う。
この日はスタメンで8回までマスクを被り、栗城と土田をリードして佐藤は「楽しみすぎて、朝に鏡を見たら笑っていました」と話す強心臓の持ち主。1年生とは思えない落ち着いたリードで、先輩投手の好投を引き出した。
「僕のおかげで甲子園に行けたと言ってもらえるような捕手になることを目標にしています」と語る佐藤。新戦力の台頭がチームの戦力に厚みをもたらしている。
「全員使うつもりでやっています」と話す志賀監督。分厚い選手層を武器に北山 亘基投手(日本ハム)を擁した2017年夏以来の甲子園出場を目指す。