大リーグは15日(日本時間16日)、米ジョージア州アトランタのブレーブスの本拠地、トゥルーイスト・パークでオールスター…
大リーグは15日(日本時間16日)、米ジョージア州アトランタのブレーブスの本拠地、トゥルーイスト・パークでオールスター戦が始まった。
ファンによる1次投票でナ・リーグ最多の396万7668票を集め、5年連続5度目の選出となったドジャースの大谷翔平(31)は1番・指名打者(DH)で先発出場。昨年の球宴で自身初本塁打を放っており、2年連続のアーチが期待されたが、2打数1安打だった。
一回の第1打席は、昨季のア・リーグ最優秀投手賞に輝いた左腕タリク・スクバル(タイガース)と対戦。1ボール2ストライクからの4球目のスライダーにうまくバットを合わせ、両チーム通じてこの試合初ヒットとなる中前安打を放った。その後、3番ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)の右翼線二塁打で先制のホームを踏んだ。
第2打席は、二回2死二塁で回ってきた。前半戦だけで10勝を挙げている左腕カルロス・ロドン(ヤンキース)と対戦。2ボール1ストライクから4球目のスライダーを強振し、あわやホームランの右翼線への大ファウル。ただ、5球目は高めのストレートを打ち損じて一ゴロに打ち取られた。
5回の打席で交代した大谷は記者会見し、「いろいろな人と話すことができた。画面でしか見ていなかった選手がこういう性格なんだとか把握できた。いい時間だった」と振り返った。
試合は六回までにナ・リーグが6―0で大量リードを奪ったが、ア・リーグが猛追し6―6の同点で九回が終了。両リーグ代表3人の3スイングずつによる本塁打競争での決着となった。
ナ・リーグは2人目で登場したカイル・シュワバーが3スイング全てをスタンドに入れる活躍により、4―3でナ・リーグが勝利した。
そのほか、ア・リーグ最多得票のアーロン・ジャッジ(ヤンキース)や両リーグトップの38本塁打をマークし、前日の本塁打競争を捕手で初めて制したカル・ローリー(マリナーズ)らがスタメンに名を連ねた。
日本選手では、ドジャースの山本由伸(26)と、エンゼルスの菊池雄星(34)も選出されたが、登板間隔の影響で出場はしない。
試合前には恒例のレッドカーペットショーがあり、大谷は今年4月に長女を出産した妻の真美子さんと参加した。大谷は紺色のスーツ、真美子さんは桃色のドレスを着用。笑顔を見せながら、手をつないで歩いた。(アトランタ=辻隆徳)