(14日、第107回全国高校野球選手権石川大会2回戦 七尾10―0穴水=5回コールド) 3点を先制されて迎えた三回表2死…
(14日、第107回全国高校野球選手権石川大会2回戦 七尾10―0穴水=5回コールド)
3点を先制されて迎えた三回表2死。「流れが相手に行ってしまう。なんとか塁に出よう」。穴水(石川)の2年生・薄井蒼斗選手は、甘い球を逃さず中前へ運んだ。すかさず決めた二盗にも気迫がにじんだ。得点にはつながらなかったが、チームに流れを呼び戻そうと必死だった。
2歳上の兄が昨年夏、三重・海星高校でベンチ入りした試合をスタンドから見守った。準々決勝で敗れたが「やりきった。悔いはない」と語る兄の姿が心に焼き付いている。兄は最後までやりきって笑っていた。
自身は2安打を放ったが、チームは無得点に終わった。夏が終わると、選手は2年生5人になる。それでも「どんな形でもいい。来年の夏も出場して、勝ちを目指して諦めず、最後には自分も笑って終わりたい」と前を向いた。(杜宇萱)