(14日、第107回全国高校野球選手権兵庫大会2回戦 白陵0―10市西宮) 大事な初戦の前日。市西宮の背番号10、新南…

 (14日、第107回全国高校野球選手権兵庫大会2回戦 白陵0―10市西宮)

 大事な初戦の前日。市西宮の背番号10、新南隼投手(3年)は監督から先発を告げられた。「心の準備はできていた」

 球速は最速127キロだが、丁寧に低めに集め、凡打の山を築いた。五回無安打無失点でコールド勝ちした。

 ただ、「緊張しないわけはなかった」。昨春にはベンチ入りしたものの、昨夏と昨秋はベンチからは外れていたという。

 悔しさから、自分の持ち味を探した。それが制球力だと気づいた。参考にしたのは、同じ左腕で、プロ野球・ソフトバンクで活躍した和田毅さん。投球フォームをひたすら見て、骨盤の動きをまねてみた。その動きで投げ込み、フォームを固めた。

 無安打と気づいたのは、五回の投球を終えてから。「記録を気にする余裕はなくて、なんとかゼロで抑えたいという思いだった」

 次戦に向けて、「僕一人の力では勝てないし、他にもいいピッチャーがたくさんいるので、全員で勝ちたい」と語った。(原晟也)