(14日、第107全国高校野球選手権福島大会2回戦 聖光学院11―4福島北・伊達=8回コールド) 相手のミスは逃さない…

 (14日、第107全国高校野球選手権福島大会2回戦 聖光学院11―4福島北・伊達=8回コールド)

 相手のミスは逃さない。そんな聖光学院の攻撃だった。

 五回に相手野選で出塁した細谷丈選手(3年)が同点の生還をすると、六回に勝ち越す。

 2死から菊地政善選手(3年)が遊撃への内野安打で出塁。続く4番の竹内啓汰主将(3年)は真ん中にきた直球をライナーで打ち返した。中堅手が後逸し、打球がバックスクリーンへ向かい転々とするのを見て、菊地選手に続き竹内主将も一気に三塁を蹴る。「野手がそらしたのを見て走り抜こうと。最後は三塁コーチが腕を回していたので、それを信じてホームに向かった」と振り返る。2点をリードした。

 七回にも野選と敵失で出た走者がいずれも生還し加点した。八回無死二塁でも犠打が敵失を招く。最後は代打の坂元壱選手(3年)が中前安打を放ちコールド勝ちを決めた。

 主将は言う。「相手がスキを見せたら逃さない。今日も相手にミスが出た場面で、チームが一気にエネルギーを出せたのはよかった」と。

 立ち上がりに4点を奪われる苦しい展開だった。しかし2番手の管野蓮投手(3年)の好投で流れをつかみ、その流れに乗った攻撃陣。「苦しい試合が続くと思う。聖光らしく泥臭い野球をやっていきたい」と竹内主将は言い切った。(荒川公治)