(14日、第107回全国高校野球選手権佐賀大会3回戦 鳥栖工3―1敬徳) 敬徳は双子の兄弟が好機を広げ、大会屈指の好投…
(14日、第107回全国高校野球選手権佐賀大会3回戦 鳥栖工3―1敬徳)
敬徳は双子の兄弟が好機を広げ、大会屈指の好投手から先取点を挙げた。一回、先頭の兄、小瀬良寿人(かずと)選手(3年)が鳥栖工の松延響投手(3年)から二塁後方へ安打を落とした。3番の弟、陽音(はると)選手(3年)の内野安打で1死一、二塁に。満塁となった後の浅い中飛で、三塁にいた寿人選手は「なかなか点が入らないと思い、挑戦した」と本塁へ頭から滑り込んで生還した。
この後、打線は松延投手に抑えられ、2人も無安打。陽音選手は「球威がとてもあって、まだ、振る力が足りなかった」と好投手に脱帽した。
徳永太監督は「練習したことは出せたが、ミスが多く攻めの姿勢をつくれなかった」と振り返った。寿人選手は自信があった送りバントを失敗し併殺に倒れ、「あそこで決められないのは、練習が足りなかった」。陽音選手も相手の盗塁に慌て、送球をそらして失点し「落ち着いていれば、あの1点はなかった」。悔いも残った。
2人は中学のチームの先輩が入部したこともあり、熊本県八代市から伊万里市の敬徳へ来た。小学生の時は兄弟でバッテリーを組んだこともあり、中学から兄が外野手で弟が捕手になった。敬徳では1年秋からともに正選手。陽音選手は「切磋琢磨(せっさたくま)というか、あいつが打ったら、自分も打ってやろうという気にはなる」と言った。
初戦を勝ち、最後の夏に初めて校歌を歌えた。陽音選手は「いい仲間と出会え、伊万里に来てよかった」。親はほとんどの試合を八代から見にきてくれた。試合後、寿人選手は「小学校から好きで始めた野球をこれまでやらせてくれてありがとう」と感謝を伝えた。「ずっと一緒だったから」と、就職は別々の会社を希望しているという。(森田博志)