(14日、第107回全国高校野球選手権兵庫大会3回戦 小野5―2西脇工) 2点を追う八回裏無死一塁、西脇工の1番打者、…
(14日、第107回全国高校野球選手権兵庫大会3回戦 小野5―2西脇工)
2点を追う八回裏無死一塁、西脇工の1番打者、西村真司郎主将(3年)が打席に入ろうとすると、伝令が駆け寄ってきた。
セーフティーバントでも、打ちにいってもいいぞ――。
鳥井賢治監督は「勝負するタイミング。西村は絶対に打ってやるって目をしてました」。
その言葉通り、西村主将は「セーフティーは考えなかった」と強気だった。
2球目、内角高めの直球を振り抜くと、打球は右翼手の頭上を越える二塁打に。塁上で拳を突き上げてベンチをもりたてた。無死二、三塁にチャンスが広がり、続く内野ゴロの間に1点を返し、1点差に詰め寄った。
だが、試合は九回に突き放され、5―2で敗れた。西村主将は「やりきれた気持ちが強い。目標の甲子園には、後輩が行ってくれる」。鳥井監督は、西村主将を「熱い気持ちを持って常に先頭で引っ張ってくれました」とたたえた。(根本快)