鉄壁ブルペンがWS進出への原動力「現在光り輝き続けている部門」 24日(日本時間25日)からワールドシリーズに臨むドジャ…

鉄壁ブルペンがWS進出への原動力「現在光り輝き続けている部門」

 24日(日本時間25日)からワールドシリーズに臨むドジャース。29年ぶりのリーグ制覇を果たす上で、大きな役割を担ったのが救援陣だ。前田健太投手は19日(同20日)に敵地で行われたカブスとのリーグ優勝決定シリーズ第5戦で2番手として登板し、わずか10球で3者凡退とする完璧救援を披露。ポストシーズンでリリーバーに配置転向後、5試合で打者15人を完璧に仕留める活躍ぶりを見せているが、日本人右腕が加わったブルペンはポストシーズン史上最長の23イニング連続無失点という新記録を樹立しており、地元テレビ局は「昨年までの唯一の弱点が今や長所に」と称賛している。

 ドジャースが誇る勝利の方程式は、昨季のワールドシリーズ覇者カブスが相手でも全く崩れることがなかった。

 リーグ優勝決定シリーズ第5戦。9-1と大量リードで迎えた7回。先発カーショーからマウンドを引き継いだ前田は先頭コントレラスをカウント1-2から4球目の時速94マイル(151キロ)の速球で空振り三振に仕留め、続くラッセルは初球で中飛。そして、最後はバエスを94マイルの5球目の速球で見逃し三振に仕留めた。マウンド上で気合いの雄叫びをあげた前田とは対照的に、敵地リグレー・フィールドの空気は重苦しさを増した。

 8回に登板したモローは1安打こそ許したが、圧巻の3奪三振。そして、9回は今季リーグ最多41セーブを記録しているジャンセンが3者凡退に仕留めた。

 ポストシーズンでナ・リーグの試合を中継している米テレビ局「TBS」の実況は、前田の快刀乱麻の好投に触れて「ドジャースで現在光り輝き続けている部門といえばブルペンですね」と称賛。そして、リポーターはブルペンの充実ぶりに対するリック・ハニカット投手コーチの談話から「ケンタ・マエダはジョーカーだ」と紹介した。

「マエダのパフォーマンスで、今や球団の長所になった」

 すると、解説を務めたメジャー通算136勝のロン・ダーリング氏は、昨季までのドジャースとの違いはブルペンにあると分析した。

「ドジャースの過去を見ると、リーグ優勝決定シリーズや地区シリーズで敗退してきました。チームの唯一の弱点はジャンセンに繋ぐまでの橋渡し役でした。しかし、ワトソン、シングラーニの獲得、そして、マエダのパフォーマンスで、今や球団の長所になったのです」

 先発投手から絶対守護神ジャンセンへの中継ぎでほころびを見せ、ワールドシリーズへの道が遠かったドジャース。トレードで獲得したワトソン、シングラーニに加え、救援への配置転換後、並み居る強打者を全員なで斬りにしている前田の無双ぶりで、ドジャースのブルペンは球団唯一の弱点から、ストロングポイントへの転換を果たしたという。

 ドジャースのブルペンが失点したのは、ダイヤモンドバックスとの地区シリーズ第2戦の7回にワトソンとモローが合計3点を失ったのが最後だった。中継したTBSでは、これまでのポストシーズンでの無失点記録は1977年のヤンキースの22回2/3だったとデータを紹介した。この試合で無失点リレーを見せたドジャースブルペンは、合計23イニングまで無失点記録を伸ばし、PS新記録を打ち立てた。

 実況が「どれだけ圧倒的なのでしょうか」と言葉を振り絞るほどの充実ぶりを誇るドジャースブルペン。メジャーの歴史にその名を刻むチームで、「MAEDA」も名前も光り輝いている。(Full-Count編集部)