◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 最終日(13日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パ…

山下美夢有は3度目のエビアンで自己最高14位

◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 最終日(13日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パー71)

フランスでの今季メジャー第4戦を終え、2週後に「ISPS Handa スコットランド女子オープン」(スコットランド・ダンドナルドリンクス)を控える山下美夢有は、このまま欧州にとどまってオープンウィークを過ごすという。

スコットランドの翌週は「AIG女子オープン(全英女子)」(ウェールズ・ロイヤルポースコール)が控える。「時差とかもしんどいんで」と一時帰国は見送った。こちらで時間ができた分はみっちり練習…とはならない様子。もちろん試合に向けた調整も考えているが、まずは「クラブを持たずにちょっとゆっくり、いい景色でも。スイスとか近いので、その辺とか行きたいなって。山登りはちょっときついですけど」と笑った。

パッティングの課題と向き合いながら

「全米女子オープン」から5連戦だった直近の米本土転戦でも、週明け月曜を移動日に充てることが多かった。移動便の接続などを考慮した選択でもあったが、最終日のうちに次の会場に飛び、翌日から初見のコースでしっかりゴルフと向き合っていたシーズン当初の戦い方にゆとりも生まれる。「ショップライトLPGAクラシック」5位、「KPMG全米女子プロ選手権」6位を含めて5試合で予選落ちがなく、本業の結果も伴った。

「やっぱり移動も長いですし、まずコンディションを整えることが大事かなって感じたので。最初に比べたら(移動など)トラブルも少なくなってきて、気持ち的にも前向きにできていますし、その辺はうまく(オンとオフの)切り替えができて、スコアにもつながっているんじゃないかなって思います」

優勝争いを盛り上げたアマチュアのロティ・ウォードと同組だった

自らのゴルフをシビアに見つめ、突き詰めていくストイックさは不変だ。3年連続3度目のエビアンで通算8アンダー14位と自己最高のフィニッシュにも、「もうちょっと安定したゴルフをしたい。バーディが先行した後にボギーを打ってしまったりとか、そういうちょっとのミス」。17番で3パットボギーを喫したように、グリーン上のもどかしさがぬぐえなかった4日間。同組のアマチュア、ロティ・ウォード(イングランド)が「64」を出して優勝争いを盛り上げただけに、さらなるレベルアップへモチベーションは上がる。

リフレッシュしたらスコットランド→ウェールズの2連戦へ

「去年(の全英女子)は寒さで身体が固まって、悔しい結果で終わってしまった。今年は風が強い中でも耐えるゴルフをして、ベストを尽くしたい」。少しだけリラックスタイムを過ごした後は、再びゴルフの課題と向き合う日々に全力投球だ。(フランス・エビアン/亀山泰宏)