◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 最終日(13日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パ…
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 最終日(13日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パー71)
竹田麗央がメジャーを日本勢最上位で終えるのは、2位だった6月「全米女子オープン」に続いて今季4試合で2度目になる。初出場の昨年はティショットの狭さを感じるコースで55位。ツアーメンバーとして戻ってきたエビアンリゾートGCで通算9アンダー11位に入った。「安定はしていたけど、もうちょっとバーディが獲りたかった」。少しの手応えと確かな悔しさが入り混じる。
4打差12位からはっきりと優勝争いを見据えてのティオフで、いきなり我慢を強いられた。練習場からショットの感触がいまひとつ。1番でドライバーが大きく左に曲がった。低く出した2打目は木の枝をかすめて転がり、グリーンまで達したが、「乗せたところがいけなかった」。きつい段を下った先の左ピンに寄せるのは至難の業で、3パットボギーが先行した。
前日イーグルの7番(パー5)はガードバンカーから寄せきれずにパー。それでも、9番(パー5)は1W→3Wとつないで上から10mほどのイーグルトライだった。珍しく帯同キャディにラインの助言を求めたのは、「今週は傾斜がきつかったりしたので、ロングパットで結構聞きました」。カップ手前でわずかに左へ切れ、少しもどかしさもあった最初のバーディ。勝負どころと踏んでいたサンデーバックナインでもギアを上げ切れなかった。
「70」「69」を並べた週末のプレーに「3日目、4日目にもうちょっと伸ばさないと、優勝争いは厳しくなってくる。チャンスを決めきるところだったり、グリーンを外した時に簡単にボギーになったところがいくつかあった。今後の課題として頑張れたら」と受け止める。4日間でフィールド29位の69.23%(36/52)だったフェアウェイキープ率に成長を感じつつ、トップ10に迫る締めくくりでも満足していない。
今週、中継局WOWOWの現地解説を務め、初日と3日目は自分をラウンドリポーターで見守ってくれたおばの平瀬真由美にかけられた言葉は意外なものだったとか。「(米ツアーを)すごく楽しんでいるように見えたらしくて、それは『いいね』って言われました」。ハイレベルなフィールドとタフなコースで自分を高め、会場を離れれば現地のレストランにも足を運ぶ。「エビアンの街がすごくいいので、今年もすごく楽しめました」と笑顔でうなずいた。
2週後の「ISPS Handa スコットランド女子オープン」までの空き週はスイスの名峰マッターホルンを訪れる予定で、花の都・パリにも足を伸ばすつもり。22歳は一度しかないゴルフ人生を楽しみながら階段を上っている。(フランス・エビアン/亀山泰宏)