(13日、第107回全国高校野球選手権埼玉大会2回戦 大宮東8―1武南) 大宮東の応援席に、野球部のユニホーム姿でトラン…
(13日、第107回全国高校野球選手権埼玉大会2回戦 大宮東8―1武南)
大宮東の応援席に、野球部のユニホーム姿でトランペットを吹く選手がいた。保坂優斗選手(3年)。4月の音楽の授業でトランペットを吹いたら、初体験なのにちゃんと音が出た。
最後の夏にベンチ入りできず、仲間の部員たちとスタンドから声援を送るつもりだったが、音楽の村尾謙治教諭から「やってみないか」と誘われた。
半月ほど必死に練習し、30ほどの応援曲の中から4曲の指使いを丸暗記した。野球部員たちと声をからしてダンスを踊りながら、「持ち曲」になるとメガホンをトランペットに持ち替えた。生徒会長も務めている。「マルチな才能の持ち主です」と鈴木貫太郎監督。
「1勝、1勝と積み重ねるチームを、声援とトランペットの両方で後押しします」と保坂選手。3回戦も「二刀流」の熱い応援を送る。(抜井規泰)