(12日、第107回全国高校野球選手権佐賀大会2回戦 神埼4―2多久) 多久の梅崎広武(ひろむ)選手(3年)は、計11…
(12日、第107回全国高校野球選手権佐賀大会2回戦 神埼4―2多久)
多久の梅崎広武(ひろむ)選手(3年)は、計11安打で快勝した1回戦は蚊帳の外だった。7人いる3年生で1人だけ無安打。「意地を出さないと。人一倍の気持ちだった」。中5日あった練習では、いつもと同じメニューでも「より丁寧に」と心がけてきたという。
一回の二ゴロの後、流れが変わったのは四回の2打席目。右への強い当たりの打球が、右翼手のグラブからこぼれた。「落ちてくれて、よかった」。この安打をきっかけに、六回は内野安打で1点目の本塁を踏み、七回は2点差に迫る適時打と3連続安打を記録した。
中学の時の野球チームでは正選手になれなかった。それでも、先輩や同級生が入った多久の野球部で続けようと思った。今夏の登録メンバーは15人。春までは連合チームだったが、1年生6人が加わり、多久として出場できた。
3年生は全員先発をつかみ、梅崎選手は「自分のワンプレー、ワンプレーがチームの勝敗につながる。責任感を強く感じた」と最後の夏に臨んでいた。
2点を追う九回は、1死二、三塁で打席がまわってきた。前の打者が犠打で好機を広げてくれた。「『自分が打たないと』という気持ちが出て、少し力んだ」。右飛で、後続も倒れ試合は終わった。
「みんながみんなに言い合えた」同級生7人で、2年半を過ごしてきた。「勝たないと意味がないので、本当に悔しい」。記録に残した3安打より、チームへの思いは深かった。(森田博志)