今季は満足のいくパフォーマンスを発揮しきれていない村上。(C)CoCoKARAnext 果たして、念願のメジャーリーグ移…

今季は満足のいくパフォーマンスを発揮しきれていない村上。(C)CoCoKARAnext

 果たして、念願のメジャーリーグ移籍は叶うのか。今オフにポスティングスステムでMLB挑戦が濃厚とされるヤクルトの村上宗隆を巡る報道は、米メディアでも尽きることはない。

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 並々ならぬ覚悟を持って挑んだ今シーズンの村上は、上半身のコンディション不良で出遅れ、4月17日の1試合に出場したのみ……。コンディション不良が懸念される中で、今月8日の二軍戦で82日ぶりに実戦復帰し、後半戦での完全復活の道を模索し続けている。

 今季は期待を裏切っている感が否めない村上。そんな和製大砲の現況は米球界でも小さくない話題となる。各国球界のあらゆる移籍情報を発信している米専門サイト『MLB Trade Rumors』のティム・ディアケス氏は「ドジャースがムラカミに全力を注ぐだろうと思っていた」と指摘。多くの日本人選手獲得に成功し、本命視されてもいたドジャース移籍に懐疑論を唱えた。

「ドジャースとマックス・マンシーとの契約は2026年まで1000万ドルのオプションがあり、それを行使するのは当然だ。一方でムラカミは三塁守備に疑問符がつき、多くのタレントを抱える今のドジャースに、彼をすぐに一塁や指名打者に起用する余裕はない」

 たしかにドジャースは一塁にはフレディ・フリーマンが、そしてDHには大谷翔平が君臨。三塁手には、今季に復活を遂げたマンシーが揃う状況がある。ゆえに三塁と一塁を主戦場とする村上のレギュラーポジションが確約されるかは不透明な情勢ではある。

 さらにドジャースの将来を見込んだ分析を展開するディアケス氏は、こうも続けている。

「ドジャースはマンシーをもう1年起用し、2027年までに有望株のアレックス・フリーランドにポジションを譲る可能性もある。また、ムラカミ自身も、今季の怪我の影響で調子は振るわない。市場評価次第では、ポスティングシステムを利用してMLB入りする計画を来シーズン以降に延期するかもしれない」

 メジャー志向が高く、「アメリカに挑戦することを自分の中では決めています」とも公言してきた村上。この勇ましい大砲が自身の夢を叶えるのはいつになるのか。1軍での戦線復帰が見込まれている今シーズンの後半戦は、その行方も睨んだ活躍ができるかも注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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