◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 初日(10日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パー…
◇女子メジャー第4戦◇アムンディ エビアン選手権 初日(10日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6504yd(パー71)
15番(パー5)でバーディを先行して迎えた折り返しの18番(パー5)、西郷真央のセカンドが手前の池につかまった。少し芝が長めという今週のファーストカットから、ウッド系のクラブのヘッドがわずかに突っかかるような形になった。それでも、90ydほどの4打目を約3mにつけてナイスパーセーブ。「チャンスホールの18番で獲れなかった」と悔しがったが、ラウンドとしては後半に勢いをつけるプレーとなった。
4番で2つ目のバーディを奪い、圧巻は7番(パー5)のイーグル。先にセカンドをアイアンで打った同組ミンジー・リー(オーストラリア)のボールの転がりを見て、7Wから4UTに番手を下げたジャッジがハマった。残り214ydからカップをかすめる一撃に「ストレスなくイーグルパットを打つことができたので良かったです」と控えめにうなずいた。
今季ここまでのメジャー3試合の優勝者で固められたペアリング。首位と1打差の5アンダー6位と好スタートを切ったリーに負けじと、4アンダー「67」で7位につけた。6月「全米女子オープン」でも予選同組だった相手で、1カ月前はかなりアウトドライブされた1Wショットの飛距離差もほとんどなかったと話す。「ドライバーのウェイトの位置、ちょっと前に貼ったおかげで、自分の球も強くなってくれた」。実績を積み、トップランカー同士の組み合わせが増えることで現状確認につながるケースもある。
フェアウェイでも傾斜地からのショットが多くなる当地では、うまくラインを出せてもサイド回転がかかることがあり、必ずしも得意なコースではないという。それでも、スクランブリングが100%(5/5)を記録するなど、ディフェンス面で隙を見せないノーボギーラウンド。「やっぱりコースの傾斜が大きいので、ちょっとのミスでラフに行きやすいところもある。自分のミスを許しながらも、もうちょっと精度を上げられるように」。好発進にも淡々と言葉を重ね、貫録をにじませた。(フランス・エビアン/亀山泰宏)