(10日、第107回全国高校野球選手権山梨大会1回戦 甲府東7―0韮崎) たった1人の3年生として、韮崎の杉原啓太主将は…
(10日、第107回全国高校野球選手権山梨大会1回戦 甲府東7―0韮崎)
たった1人の3年生として、韮崎の杉原啓太主将はチームを引っ張ってきた。五回には左前安打と思い切った盗塁で執念を見せた。ピンチにも左翼から大声で指示を出し、後輩を鼓舞し続けた。
2点を追う五回2死二塁、初球だった。前の打席で空振り三振したスライダーを左前に打ち返した。「自分が打って盛り上げたかった」。六回の守りでは、プレー中に負傷した仲間に駆け寄り、ベンチまで付き添った。
11人の選手のうち、1年生、2年生が5人ずつで、3年生はたった1人。同じ学年にはもう1人いたが、1年生の秋にやめてしまった。
新チームの主将に指名された。3年生が卒業して少なくなった部員を増やそうと、4月には自らチラシを配って1年生を勧誘した。「後輩に好かれる主将」を目標に、フラットな間柄になろうと努めてきた。
開会式後の開幕試合。誰もが緊張するような舞台だ。一矢報いることができず、「悔しい気持ちはあるが、やり切った」と振り返った。
「本当に、いい後輩たちでした。ありがとう。そう言いたいです」(棟形祐水)