(10日、第107回全国高校野球選手権千葉大会1回戦 市松戸8―1鴨川令徳=8回コールド) 「スマイル、スマイル!」。鴨…

(10日、第107回全国高校野球選手権千葉大会1回戦 市松戸8―1鴨川令徳=8回コールド)

 「スマイル、スマイル!」。鴨川令徳のエース池口英美(3年)は、一塁を守る主将の白谷将也(同)から声が飛ぶたびに、力んでいる自分に気づく。誰より自分をよく見てくれる白谷は唯一の同級生。3回までは市松戸を無得点に抑え、「白谷が声をかけてくれたおかげで自分も笑って力を抜いて抑えられた」。

 池口が同校に転校してきたのは1年の2月。それまで同級生の部員がいなかった白谷に、頼れる仲間ができた。「少ない人数で、後輩を鼓舞して雰囲気良く練習できたのは池口のおかげ。自分の足りないところを埋めてくれた」

 池口が先発し、投手も務める白谷が抑えで登板するのがチームの不動のパターン。2人はエース争いをし、切磋琢磨しながら後輩を引っ張ってきた。

 この日も先発した池口は、4点を追う六回表、内角の直球を右中間へ飛ばして初得点を挙げ、一矢を報いた。だが八回でコールドが成立し、白谷がマウンドに立つ機会はなかった。

 池口は「白谷につなげられずに終わらせてしまったのは悔しい。でも、2人でここまで一緒にやってこれたことに悔いはない」。=県SC(芹沢みなほ)