◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 初日(10日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6688yd…

自身初の北海道で好スタートを切った入谷響(Atsushi Tomura/Getty Images)

◇国内女子◇ミネベアミツミ レディス 北海道新聞カップ 初日(10日)◇真駒内CC空沼コース (北海道)◇6688yd(パー72)◇晴れ(観衆1520人)

今季1勝のルーキー入谷響が6バーディ、1ボギーの「67」でプレーし、5アンダーの好発進を決めた。3アンダーで折り返した後半5番(パー3)では4mのチャンスから3パットボギーをたたいたが、上り4ホールで3バーディを追加した。

終盤を前に喫した、流れを止めかねない3パットボギー。「(ファーストパットを)ちょっとオーバーして返しがフックラインだったんですが、思った以上に切れたのか、打ちきれなかったのか…」。思わず「は?」と上げそうになった声を飲みこんだが、意外なボギーにギャラリーが漏らした「え?」という声が耳に入ってきた。

「こっちだって『え?』なんだよ、ってスイッチが入りました。それで良い上がりができました」と負けず嫌いの性格に火がついた。続く6番(パー5)は55ydから58度のウェッジで1mにつけてバウンスバック。7番は左奥から3mを沈めて2連続とし、9番は98ydから1.5mにつけてバーディフィニッシュを決めた。

19歳にとって今週は人生初めての北海道だ。生モノが苦手なために食事は満喫できていないが、その恩恵は感じている。「先週(資生堂・JAL レディス/神奈川・戸塚CC西C)は倒れるかと思ったぐらい暑かった。汗でビチャビチャになる。今週は暑いけど、湿気がないから暑くない。北海道最高です」と笑顔を見せた。

6月「ニチレイレディス」でツアー初優勝をあげるまでは、シード獲得を目指して慎重に攻めることもあったという。「前はポイントを稼がないといけないと思って、パーを確実にという感じでビビりながらやっていた。優勝してからは思い切って振っていける」。ツアー2勝目に向けて気持ちにも余裕が生まれてきた。(札幌市南区/玉木充)