田中の安定感が増せば、日本ハムの勝ち星はさらに伸びていきそうだ(C)産経新聞社 7月6日の楽天戦に8-6で勝利し、カード…

田中の安定感が増せば、日本ハムの勝ち星はさらに伸びていきそうだ(C)産経新聞社

 7月6日の楽天戦に8-6で勝利し、カード3連勝を飾った日本ハム。6日の試合は、先発の達孝太が序盤から楽天打線につかまり、2回までに4失点する苦しい立ち上がりとなった。それでも、2回裏にレイエスの満塁ホームランが飛び出すなど、一挙6得点の猛攻を見せて逆転に成功。その後も楽天打線の追い上げはあったが、リードを守って首位をキープした。

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 リーグトップの73本塁打を誇るなど、打線の活発さを見せる日本ハムだが、この試合で印象的だったのはリリーフ投手の起用法だ。

 2点リードの8回には、開幕当初は守護神を務めていた田中正義がマウンドに上がる。6月8日のDeNA戦では、1点リードの9回に登板するも宮﨑敏郎に同点タイムリーを打たれ、それ以降はビハインド時や点差が開いた場面での登板の方が多かった。3点差以内のリード時での登板は、そのDeNA戦以来であり、今回の楽天戦ではセットアッパーとして1安打を許しながらも無失点で切り抜けた。

 そして9回には、田中に代わって6月中旬から抑えを任されるようになった21歳・柳川大晟が登板。1回を1四球、無失点で抑え、これで8試合連続無失点、4試合連続セーブを記録した。

 開幕当初はビハインド時や大量リード時に主に登板していたが、結果を残し続けたことで、9回を任されるようになった柳川。現在は防御率1.31、奪三振率11.32と安定した投球を見せ、守護神としての風格が徐々に出始めている。

 ちなみに、田中も防御率は1.61と優秀。当然、マウンドに上がれば相手チームにとっては嫌な存在であることに変わりはない。6日の試合のように、8回田中、9回柳川という起用が定着すれば、日本ハムは安定して勝ち星を積み重ねていけそうだ。勝ちパターンが誕生しつつある今、今後のリリーフ起用にも注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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