一塁守備も練習した吉田は、どのような形で起用されるのか(C)Getty Images 右肩手術からの復帰を目指しているレ…

一塁守備も練習した吉田は、どのような形で起用されるのか(C)Getty Images

 右肩手術からの復帰を目指しているレッドソックスの吉田正尚は先週より、マイナーでのリハビリ出場を開始した。指名打者や外野手としてもプレーし、一塁守備の練習も行ったことも大きな話題となっている。そして、アレックス・コーラ監督が現地時間7月7日(日本時間8日)からロッキーズ、レイズと対戦する本拠地でのカードの中で、吉田がチームに合流する予定だと明かした。

【動画】吉田正尚が一塁守備を練習する姿 レジェンドOBは苦言も

 レッドソックスの地元メディア『NESN』が7月7日、コーラ監督が吉田について語ったコメントを伝えている。

「オールスター前、次のホーム戦のどこかで、ヨシダがロースター入りすることになりそうだ」

 チームは7月7日からロッキーズと3連戦、そして10日からレイズと4連戦を戦う。フェンウェイパークで行われるこの7連戦で、吉田がいよいよ公式戦のフィールドに立つことになりそうだ。

 吉田の復帰が目前となった中で、『NESN』では、「次の問題は、『ヨシダをどこで起用するのか?』という点だ」と指摘している。同メディアは現在のレッドソックスについて、「ヨシダが万全でも、ジャレン・デュラン、セダンヌ・ラファエラ、ウィルヤー・アブレイユといった外野の主力から出場機会を奪うのは現実的ではない」などと主張。

 さらに、新人のローマン・アンソニーが指名打者で好成績を残しているとして、「マイナー降格の可能性も薄れている」と評し、背番号7の指名打者での出場が難しいと訴える。

 また注目を集めた、吉田の一塁守備にも言及する。「レッドソックスはヨシダの起用法として、別の可能性に目を向け始めている。彼がリハビリ登板中に『軽めの』一塁守備練習を行ったことは、その一例だ。ただし、ヨシダはこれまで一度も一塁で試合に出たことがなく、すぐに実戦投入されるような現実的な解決策ではなさそうだ」と断言。

 その上で同メディアは、吉田の打撃力はチームに必要であるとして、「ポジションがどこであろうと、レッドソックスにとってヨシダのバットをラインアップに戻すことは理にかなっている。彼はレッドソックスでの2シーズンで通算打率.285、出塁率.343、長打率.433という成績を残しており、右投手に対してはOPS.810を誇っている」と過去2シーズンでの実績を強調している。

 今回のトピックでは、吉田本人が「コンディションは100パーセント」と現状について語ったコメントも綴られている。果たして、吉田のメジャー3年目は、どのような役割でラインナップに加わっていくことになるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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