苦戦が続いている角田。決勝での逆襲はあるのか(C)Getty Images F1第12戦イギリスGP予選が現地時間7月5…

苦戦が続いている角田。決勝での逆襲はあるのか(C)Getty Images
F1第12戦イギリスGP予選が現地時間7月5日に行われ、レッドブルの角田裕毅は12番手に終わった。予選8番手のタイムを記録したハースのオリバー・ベアマンに10グリッド降格ペナルティが課されたため、角田は決勝で11番グリッドからのスタートとなる。
予選前に行われたフリー走行3回目で角田は5番手に食い込み期待が膨らんだが、1分25秒825で12位のタイムとなり、またもトップテン入りを果たせなかった。0.115差でのQ2敗退とその差がわずかだっただけに、予選後のコメントでは悔しさを滲ませている。だが同時に、これまでのレースでは聞く機会が減っていた、前向きな言葉も発せられている。
英メディア『THE RACE』では、予選の内容を振り返った角田、そしてクリスチャン・ホーナー代表のコメントを紹介。角田は予選後、Q2でのアタック時について、「周回の出だしでパワーが落ちた」と述べており、「普段ならあるはずのパワーがなかった」として、トラブルに見舞われていたと打ち明けている。
その上で、「そういう状況を考えると、あのラップはかなり良かった。今回はタイム差がとても僅差だったし、たぶんQ3に行けたと思う。だから、すごく悔しい」とQ2敗退を喫した想いを吐露。だが決勝に向けては、自身のドライビングやマシンパフォーマンスへの期待も口にしている。
「明日も簡単なレースにはならないと思う。ただ、いくつか進歩はできた。FP2のあとに改善点が見えたし、レースでやるべきことも分かっている。楽観的な気持ちはあるけど、まだ全体像が見えているわけじゃない。でも、クルマ側にも今後まだ伸びしろがあるはずだから、これからに期待したい」
また、今回はマックス・フェルスタッペンがマクラーレン勢を抑えポールポジションを獲得している。レッドブル2台がノーポイントに終わったオーストリアGPとは、大きく異なるチーム状況であることは明らか。クリスチャン・ホーナー代表は、フェルスタッペンと同様、角田の予選結果に対しても上々の評価を送っている。
「ツノダも同じように素晴らしい走りを見せてくれたが、残念ながら運が悪かった。周回の最初でパワーに問題が出て、それが影響してしまった。調査は必要だが、彼は確実にクルマの中に何かを見つけつつある」
6列目からのスタートとなる角田が、序盤からどれだけポジションを上げていくことができるか。粘り強い走りで、5戦ぶりのポイント獲得を目指す。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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