レッドブルの悲惨な結果にメキシコ紙も黙っていなかった(C)Getty Images F1第11戦オーストリアGP決勝が現…

レッドブルの悲惨な結果にメキシコ紙も黙っていなかった(C)Getty Images

 F1第11戦オーストリアGP決勝が現地時間6月29日に行われ、レッドブルの角田裕毅は16位と、このレースも上位争いに加わることができなかった。これで角田は4戦連続でノーポイントに終わっている。

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 今季11戦目はレッドブルチームとしても、これまで以上に厳しい内容となった。7番手からスタートした、マックス・フェルスタッペンがスタート直後、メルセデスのキミ・アントネッリとの接触により1周も出来ないままレースを終えた。本拠地でいきなりエースのリタイヤというアクシデントに見舞われたレッドブルは、角田へ期待を寄せる形となるも、18番手スタートから思うように順位を上げられない展開が続いた。

 角田は中盤、アルピーヌのフランコ・コラピントと接触しフロントウイング交換を余儀なくされ順位を落とすと、さらに10秒ペナルティが科せられるなど、もはや入賞が程遠い状況に。結局、完走した中で最下位となる16位でフィニッシュ。欧州再上陸初戦も、悔しさを噛みしめる週末となってしまった。

 レッドブルは今季初のノーポイントと、最悪の結果でオーストリアGPを終えた。シーズン序盤より、リアム・ローソンと角田を交代させるなどドライバー人事をめぐっての首脳陣の判断が話題を集めたものの、チームの成績は夏場を迎え、さらに悪化していることも明らか。その中で、好転の兆しが見えないレッドブルの現状に対し、海外メディアでは非難の声が上がり続けている。

 メキシコ紙『OVACIONES』では、今回のグランプリを振り返っており、「レッドブル・レーシングはオーストリアGPで母国開催にもかかわらず屈辱を味わった。マックス・フェルスタッペンのリタイヤだけでなく、ユウキ・ツノダがRB21の2台目を操るに値する実力を依然として示せていないからだ」と主張。日本人ドライバーのスキルに苦言を呈している。

 角田への意見は続き、「今年に入ってから恒例となっているように、ツノダはフリー走行では比較的競争力があるように見えるタイムを記録していた。しかし予選では、ここ5戦中3度目となるQ1敗退を喫した」と指摘。また同メディアは、このレースで6位入賞を果たしたレーシングブルズのリアム・ローソンのリザルトにも触れており、「ローソンが6位でフィニッシュしたことは、レッドブルにとっては痛烈な皮肉とも言える」などと論じている。

 他にもトピック内では、「フェルスタッペンの相棒探しにいまだ納得のいく答えを得られていない」と綴るなど、レッドブルの迷走ぶりを強調している。本拠地での惨敗により、更迭の噂が囁かれ続ける角田自身の未来に加え、シーズン後半に向かうチームの先行きも、より不透明なものになったと言えるかもしれない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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