【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】◆知っておきたい!血統表でよく見る名馬【テイルオブザキャッ…
【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆知っておきたい!血統表でよく見る名馬
【テイルオブザキャット】
アメリカで9戦5勝。ダート7ハロンのG2キングズビショップSを勝ったものの、G1では2、3、3、4着と勝ち切れませんでした。
父は大種牡馬ストームキャット、母ヤーンはプルピット(タピットの父)の母プリーチの全姉で、テイルオブザキャットの他に英愛でG1を2勝したミナルディを産み、孫の代からヨハネスブルグ(スキャットダディの父)を出しました。
種牡馬としてはジオポンティ、ライオンハート、ストップチャージングマリア、テイルオブエカティ、シーズアタイガーなど多くの活躍馬を出しました。日本ではエーシントップがニュージーランドトロフィーなど3つの重賞を勝っています。アメリカでは中距離向きの仔も少なくありませんでしたが、日本では短距離ベストで、芝よりもダートの成績が良く、2歳戦の強さは印象的でした。
後継種牡馬のジオポンティは本邦輸入種牡馬ドレフォンの父となり、ドレフォンは皐月賞馬ジオグリフをはじめコンスタントに活躍馬を出して成功しています。
◆血統に関する疑問にズバリ回答!
「上半期のリーディングサイアーは?」
上半期(1〜6月)の競馬がほぼ終了しました。6月30日の地方競馬が最後日ですが、ランキングに影響を与えるような大きなレースは組まれていないので、中央と地方を合算した総合種牡馬ランキング(JBIS集計)をひと足早く出してみます。
1位 キズナ
2位 ロードカナロア
3位 キタサンブラック
4位 ドレフォン
5位 ドゥラメンテ
1位キズナの収得賞金は29億2566万円。2位ロードカナロアは28億8683万円。まれに見る僅差の競り合いとなっています。3位キタサンブラックは約15億円と、上位2頭から大きく離されています。昨年もキズナとロードカナロアの一騎打ちで、最終的にキズナがリーディングサイアーとなりましたが、今年もまた年末まで熱い戦いが続きそうです。