【明治安田J1リーグ 第21節 川崎フロンターレVSヴィッセル神戸 2025年6月21日(土)19:03キックオフ】 撮…

【明治安田J1リーグ 第21節 川崎フロンターレVSヴィッセル神戸 2025年6月21日(土)19:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)

■高い「ボール奪取力」を発揮して先制も…

 試合はいきなり動く。川崎フロンターレは自陣で右サイドバックの橘田健人、センターバックのサッカー日本代表DF高井幸大、そして中盤の河原創が高いボール奪取力を発揮。

 ヴィッセル神戸に勢いを出させずに攻勢に転じると、左サイドの佐々木旭とマルシーニョの突破力でゴールに迫っていく。その勢いそのままに、6分には脇坂泰斗がゴールを奪った。

 しかし、試合の主役の座は、神戸の選手に奪われることになる。輝いたのは、川崎のアカデミー出身で、凱旋試合となった宮代大聖。

 2大エースの大迫勇也と武藤嘉紀がプレーするときにはセントラルミッドフィルダーとしてチームに貢献することも多いが、武藤だけでなく、大迫もメンバー外となったこの日は、2列目からゴールを狙うFWとしての働きを担い、本職のFWとしての攻撃センスが輝きを放つことになった。

 10分、ロングスローからゴール前の混戦を作り出すと、宮代がネットを揺らし、1-1に。不敵なドヤ顔とともに、サムズアップでゴールの喜びを表現した。

 その後は神戸が前からのプレスで主導権を握り返し、ハーフタイムを迎えた。

■独特のタイミングの「縦パス」に抜け出して

 この日のハーフタイムは、毎年恒例のYMCAショー。EXILEファミリーのジェネレーションズの中務裕太がスタジアムを盛り上げた。

 後半が始まると、前半同様、早い時間にスコアが動く。ゴールを奪ったのは神戸だった。

 52分、エリキが独特のタイミングで縦パスを通すと、宮代が抜け出してネットを揺らした。

 反撃に出たい川崎は、神戸のプレス強度に合わせた強引な突破を増やし、チャンスを作っていったものの、ペナルティエリア内の人数を確保した神戸の守備陣を打ち破るには至らず。

 神戸の人数がそろう前に攻撃を完結させるべく、DFラインの後ろを山田新が突く場面もあったが、ネットを揺らすことはできなかった。

 終盤には大島僚太や小林悠らも登場したが、ゴールは生まれず。

 敵地で勝ち点3を奪った神戸は、6位から一気に3位へ。この日は首位・鹿島が敗れただけでなく、2位・柏と3位・京都の直接対決は引き分けに終わった。3連覇を目指す王者が、上位陣がそろって足踏みしたチャンスを逃さず、浮上してきた。

■試合結果

川崎フロンターレ 1-2 ヴィッセル神戸

■得点

6分 脇坂泰斗(川崎)

10分 宮代大聖(神戸)

52分 宮代大聖(神戸)

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