新鋭リンドブラッドへのチームの期待は高いようだ(C)Getty Images F1レッドブルは今シーズン、開幕から間もな…

新鋭リンドブラッドへのチームの期待は高いようだ(C)Getty Images
F1レッドブルは今シーズン、開幕から間もなくドライバー交代を敢行し、チームやグループ内でテコ入れを図ってきたが、ここにきて若手の存在も大きな話題となっている。今月、育成組織所属のF2ドライバーであるアービッド・リンドブラッドが特例措置によりスーパーライセンスを取得。これにより、グランプリデビューがどのタイミングになるのか、注目を集めている。
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かねてより各メディアでも期待の有望株と評され、レッドブルやレーシングブルズでの次期レギュラードライバー候補にも位置付けられている。特に、ジュニアチームのレーシングブルズでは、日本GP以降、角田裕毅と入れ替わる形で復帰したリアム・ローソンが現在も低調な成績となっており、シーズン中にもリンドブラッドがそのシートに座るとも囁かれている状況だ。
今季は間もなく折り返しを迎え、各チームとも今後は来季へ向けた動きも出てくる中で、リンドブラッドがどういう形でデビューを飾るのか。ファン、関係者も関心を寄せる中、英メディア『F1 OVERSTEER』では、レッドブルグループにおける起用法について見解を示している。
6月19日に配信となったトピックでは、「レッドブルの優先事項は、リンドブラッドがシーズン後半にレーシングブルズでFP1に2回出場すること」と綴られており、これにより、前半戦におけるローソンとの入れ替えの可能性は低いと予想している。
同メディアは、「仮にレッドブルがローソンにさらなるプレッシャーをかけたいのであれば、サマーブレイク前の段階でリンドブラッドをFP1に出場させるという選択肢もあった。しかしそれは行われないようだ」と指摘。さらに、「F1はサマーブレイク前までにオーストリア、イギリス、ベルギー、ハンガリーを巡るが、その間もローソンはレースに出場する見通しだ」と論じながら、当面はドライバー変更は行わないとしている。
だが一方で、やはりグループ内での期待は大きく、「レッドブルは、リンドブラッドを“フェルスタッペン2世”のように見ており、モータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコも『彼はレッドブルの次のチャンピオンになれる』と語っている。F2での“傑出した”スピードに、マルコは心を奪われているという」などと、チーム首脳の反応を伝えている。
もちろん、レーシングブルズだけでなく、レッドブルも今後の中でラインナップ変更の可能性があることは間違いない。いずれにせよ、リンドブラッドの姿をF1の舞台で目にする日はそう遠くはないはずだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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