ダメ押しのきっかけとなったセンター前安打にも「久々に普通のヒットを打ったので嬉しかったです」と笑った

  優勝に向けて勝ち点を落とすことは許されない慶大が、岩見雅紀外野手(4年・比叡山)の先制本塁打で幸先良く先制すると、その後も効果的に追加点を挙げて7対2で快勝。立大に連勝し、優勝をかけて最終週の早慶戦を戦うこととなった。

 「よく飛びましたね」と岩見も大久保秀昭監督も口を揃えた驚愕の本塁打だった。初回2死三塁の場面で打席に立った岩見は追い込まれながらも、立大先発の手塚周投手(2年・福島)の外角低めに落ちる変化球をすくい上げると、打球はバックスクリーンに直撃する2ラン本塁打。岩見は「手塚のストレートに振り負けないようにと思っていましたが、体が上手く止まってくれました」と振り返った。

 これで年間最多本塁打は連盟新記録となる12本となり、通算本塁打は21本となって巨人・高橋由伸監督(慶大/23本)、田淵幸一氏(法大/22本)に続く単独3位となった。

 この後も慶大は2回と3回にも得点を奪い、7回裏には岩見のセンター前安打を皮切りに、清水翔太内野手(4年・桐蔭学園)と倉田直幸内野手(4年・浜松西)の連続タイムリーで2点をダメ押し。投げては関根智輝投手(1年・都立城東)ら3投手で立大の反撃を2本塁打による2点に抑え、危なげなく快勝した。

 試合後、岩見は偉大な2人の後に続く通算本塁打に「光栄です」と語ったものの、「春もあと1勝ができずに優勝を逃したので、しっかり勝って優勝したいです」と、まずはチームの勝利を最優先にしていくことを改めて強調した。

現在打率トップの清水が7回に貴重な追加点となるタイムリーを放った

■立教大vs慶應義塾大2回戦
立教大   000000200=2
慶應義塾大 21200020X=7
【立】●手塚、宮崎、田中誠、中川、橋本−藤野
【慶】○関根、高橋佑、石井—郡司
本塁打:慶應義塾大・岩見(1回2ラン)、立教大・山根(7回ソロ)、藤野(7回ソロ)

◎慶應義塾大・大久保秀昭監督
「早慶戦まで優勝争いすることは使命だと思っていますから、秋はそこを超えていきたいです。浪人生や一生懸命練習する選手が活躍したり、諦めずに追いついたり、慶應の本来あるべき泥臭い姿勢が最近出るようになってきました」

文・写真:高木遊