攻守両面で阪神を支えている坂本。(C)Getty Images チームの苦境を支えた名手の存在感が増している。阪神の坂本…

攻守両面で阪神を支えている坂本。(C)Getty Images
チームの苦境を支えた名手の存在感が増している。阪神の坂本誠志郎だ。
プロ10年目を迎えた今季の坂本は、明治大から入団して以来、定評のあった守りはもちろん、バットでも熱心な虎党たちの心を刺激している。
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6月19日に本拠地・甲子園で行われたロッテ戦では、坂本の良さが際立った。
打っては、4回無死一塁の好機で相手先発の種市篤暉から中前打を放ち、ヒットエンドランを成功。連続試合出塁を「24」に伸ばすとともに、近本光司の先制犠牲フライを呼び込んだ。
守っては、先発したジョン・デュプランティエを好リード。前半5回は150キロ台の速球を軸に打たせて取る投球を引き出し、ロッテ打線を翻弄。そして6回からはナックルカーブをカウント球と決め球に多用し、最後の4イニングは6者連続三振を含む10奪三振と圧倒。無論、投げ切った助っ人右腕の技術はたぶんに影響したわけだが、「横にいる男は配球の天才です」とお立ち台で称えられた坂本の巧妙な駆け引きがあったからこその快投とも言えた。
近年の阪神にあって梅野隆太郎との併用が続いてきた中で、スタメンマスクを被る機会も増えてきた。そんな攻守両面で異彩を放つ坂本を首脳陣が「使いたくなる」要因の一つが顕著になりつつあるシュアな打撃だ。
目下開催中の交流戦では、規定打席不足ながら打率.405をマーク。これは全体で首位打者となっている柳町達(ソフトバンク)に続く“隠れ2位”の好成績である。レギュラーシーズンで見ても今季の坂本は、打率.271、OPS.735、出塁率.378と好調を維持。打率はキャリアハイの成績を残した23年の5月以来となる2割7分台に乗せ、「恐怖の7番」として下位打線を活発化させている。
まさに“打てる捕手”となりつつある坂本。Xで「これが打つ捕手の系譜」「裏のMVP候補であってほしい」「シンプルに坂本誠志郎がすごい」「正捕手っぽくなってる」と虎党たちが熱狂する存在は、覇権奪回を目指す藤川球児体制の阪神に必要不可欠なのは間違いない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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