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 ロサンゼルス・レイカーズのレジェンド、マジック・ジョンソン氏が、オーナー一族のバス家による球団売却の報に対し、自身のSNS上で力強いメッセージを発信した。マジック氏はレイカーズの伝統を引き継ぐ人物として新オーナーのマーク・ウォルター氏を全面的に支持し、ジーニー・バス氏の決断に「完璧な選択」と最大級の賛辞を送っている。

 また投稿の中で、「妹ジーニーが信頼できる人間に球団を託した」と語り、ウォルター氏を「ビジネスパートナーであり、信頼する友人」と表現した。両者は2012年からMLBロサンゼルス・ドジャースの共同オーナーとしてともに歩んでおり、WNBAスパークスの運営にも携わるなど、長年にわたるパートナーシップを築いてきた関係である。

 また、ウォルター氏の実績についても言及し、「過去12年でドジャースはワールドシリーズ2度進出、地区優勝11回を成し遂げた。勝利に対する揺るぎない意志を持つ人物」と高く評価した。そのうえで、「レイカーズファンは喜ぶべきだ。彼は勝利、誠実、卓越性を重んじ、必要な資源を惜しまず投入する男だ」と述べ、球団の未来に明るい展望を示した。

 さらに、マジック氏はジーニー・バス氏への敬意も忘れなかった。「彼女の父である(故)ジェリー・バス氏も、約100億ドル(約1兆4500億円)という球団価値を引き出した娘の判断を誇りに思うだろう」と語り、レイカーズが築いてきた家族経営の伝統が新たなフェーズに入ることへの理解を示した。

 現在、マジック氏はレイカーズの経営には直接関与していないものの、過去にはバイス・プレジデントやバスケットボール運営責任者として組織に深く関わってきた。ドジャースでの共同経営経験を踏まえれば、今後、レイカーズとウォルター氏との関係においても、何らかの形でその影響力を発揮していく可能性は高い。

「適任者にバトンが渡された」と語るマジック氏の言葉は、長年レイカーズを見守ってきた者としての確信に満ちていた。バス家からウォルター氏へ。その歴史的な転換点を、マジック・ジョンソンというレジェンドが後押しする姿は、多くのファンに安心感と期待を与えるものといえる。