【明治安田J2リーグ】モンテディオ山形 3-4 ベガルタ仙台(6月15日/NDソフトスタジアム山形)【映像】30m直接F…

【明治安田J2リーグ】モンテディオ山形 3-4 ベガルタ仙台(6月15日/NDソフトスタジアム山形)

【映像】30m直接FKゴラッソ→仲間の「俺が決めたぞ」爆走

 激闘の“みちのくダービー”で、後半アディショナルタイムにスーパーゴールが生まれた。ベガルタ仙台のMF武田英寿が約30mの距離から直接FKで決勝弾。その美しさはもちろん、チームメイトたちの反応も話題となっている。

 6月15日のJ2リーグ第19節で、仙台はモンテディオ山形と “みちのくダービー”で対戦。前半から激しく点を奪い合うダービーマッチは3ー3の同点で後半アディショナルタイムに突入すると、90+2分に劇的ゴールが生まれる。

 ゴール正面の約30mの位置でFKを獲得した仙台は、左利きの“ヒデ”こと武田、右利きのMF鎌田大夢が並ぶ。主審のホイッスルが鳴ると、短い助走をとっていた武田が先に動き始め、そのまま左足を振り抜く。美しい弧を描いたシュートがゴールの左隅へと吸い込まれた。スピード、コースともに申し分ないゴラッソとなった。

 劇的なアディショナルタイムでの直接FK弾に、敵地に詰めかけた仙台サポーターたちは歓喜。すると、ピッチ上の選手たち、さらにベンチのメンバーが、ゴールを決めた武田よりも先にゴール裏のサポーターの下まで全力で走っていく。遅れてその中に入っていった武田を中心に歓喜の輪ができ、サポーターと喜びを分かち合った。

 解説を務めた越智隼人氏は「このシュートスピード、高さがもっと出ていたら時間がかかったと思いますが、絶妙な高さへのコントロール。説明はいらない。この状況でこの軌道にちゃんと蹴り込める武田選手の技術。あとはハートの強さですね」と武田のゴールを大絶賛した。

 このワンシーンはファンの間でも話題に。SNSでは「大興奮!」「ヒデはこれなのよ」「上手すぎる」「これは!!やばい」「時間帯含めてすげぇFK」「6月のJ2ベストゴールは武田英寿の山形戦の決勝FKで確定だな」「ヒデ!地元で活躍しててうれしい」「スピードもコースも最高なんだが」「この時間帯で決めるのえぐいって」「絶叫してしまった」など武田のゴラッソが大反響となった。

 さらに「ゴール裏に向かう選手全員自分が決めたように向かっていくのおもろいw」「決めたヒデより先にゴール裏走ってるメンツ複数名いて草」「ベンチの選手が自らのゴールのようにゴール裏飛び込むの好きやわ」「このチームの狂い具合最高」「誰が決めたかわからんw」など、チームメイトたちの反応も話題となった。

 地元仙台のベガルタ・ジュニアで育った武田は、青森山田高で台頭して浦和レッズに加入。FC琉球や大宮アルディージャ(元:RB大宮アルディージャ)、水戸ホーリーホックなどでのレンタル生活を経て、今年から古巣の仙台に帰還した。このゴールが嬉しい移籍後初得点で、試合後には「あそこは『自分が決めるしかない』と思っていました。喜び過ぎて(仙台のサポーターが)どれくらい沸いていたのかも分からないくらいでした。チームメートと一緒に仙台サポーターのところに向かったのは覚えています。みちのくダービーという歴史ある舞台で、勝利を決めるゴールができて、すごく嬉しい」と喜びを語った。

 武田のゴラッソでみちのくダービーを制した仙台は、勝点を36ポイントまで伸ばしてJ2リーグで4位(昇格プレーオフ圏内)につけている。

(ABEMA de DAZN/明治安田J2リーグ)