【明治安田J1リーグ】アルビレックス新潟 1ー0 横浜F・マリノス(6月15日/デンカビッグスワンスタジアム)【映像】鋭…

【明治安田J1リーグ】アルビレックス新潟 1ー0 横浜F・マリノス(6月15日/デンカビッグスワンスタジアム)

【映像】鋭いカットイン→左足ゴラッソの一部始終

 ホームサポーターが酔いしれる、美しいゴラッソが生まれた。クラブの命運をも左右しかねない一戦でアルビレックス新潟のMFダニーロ・ゴメスが“黄金の左足”で違いを作り出した。

 J1リーグで19位新潟は第20節で最下位に沈む横浜F・マリノスと対戦。デンカビッグスワンスタジアムが沸いたのが、スコアレスで迎えあた73分のことだった。

 新潟が左サイド後方で突破口を探る中、バックパスを受けたDF稲村隼翔が、対角の位置でフリーになっているダニーロ・ゴメスへ糸を引く長いパスを飛ばして局面が一気に変わった。

 左足アウトサイドでボールを収めたダニーロ・ゴメスは、対峙する相手DF鈴木冬一を振り切るために縦に突破するフリをした後、マイナス方向へ鋭く切り返す。そして、ボックスの外から左足を一閃。難易度の高い位置から放たれたコントロールショットは、ゴールに吸い込まれるようにして飛んでいき、相手GK飯倉大樹の左手を弾き、そのままファーのサイドネットを揺らした。

 得点が決まると、実況の岡田康氏は「スーパーシュート!スーパーゴラッソ!ダニーロ・ゴメス!」と思わずシャウト。解説の成岡翔氏からは「まずこのサイドチェンジですよね。後半から狙っていたと思いますけど、そこで揺さぶることでダニーロ選手にカットインする余裕を与えた」と稲村のフィードに言及。ダニーロ・ゴメスのフィニッシュに関しては「カットインからの外側から巻くようなシュートは、なかなか(枠を)捉えきれなかったところ、このシュートはイメージ通りだったんじゃないですかね」と、ようやく狙っていた形が実を結んだことを伝えた。

 大一番でのゴラッソには、ファンもSNSで熱狂。「魂が乗ったスーパーゴール」「キレイなサイドチェンジからの超絶個人技」「うますぎて爽」「こういう個で試合を決められる選手が欲しいです」「シュートもスーパーだったけどやっぱ稲村凄いな。1本のパスでチャンスを演出できる」「これは誰がキーパーでも止められない」「月間ベストゴールおめでとうダニーロ(確信)」「サイドと利き足に左右の違いがあるけど2004年の鹿島-浦和でのエメルソンを彷彿とさせるゴールw」などと盛り上がっていた。

 試合は、この一撃が決勝点になり新潟が1-0で勝利。歓喜の立役者になったダニーロ・ゴメスは、フラッシュインタビューで「サポーターの前で、この結果を自分が作れたのは嬉しい」と勝利直後の素直な気持ちを述べ、「カットインからのシュートはいつも練習していること」とゴールの裏側を明かしていた。

 勝点3を積み上げた新潟は順位を18位に浮上させ、残留圏との勝点差を1とした。

(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)