レイエスが4安打3打点…延長10回は柳川が3連続K■日本ハム 8ー7 広島(15日・エスコンフィールド) 日本ハムは15…

レイエスが4安打3打点…延長10回は柳川が3連続K

■日本ハム 8ー7 広島(15日・エスコンフィールド)

 日本ハムは15日、本拠地エスコンフィールドで行われた広島戦の10回に劇的なサヨナラ勝利を飾った。6回表まで0-7と最大7点差をつけられていたが、9回2死から試合を振り出しに戻し、延長10回に田宮裕涼捕手がサヨナラアーチをかけた。

 漫画でも描けないような劇的すぎる試合となった。日本ハムは先発の金村は5回まで1失点と試合を作ったが、6回に連打を浴びて降板すると、代わった堀が1死から奪えず3安打3失点。6回表を終えて広島が大量7点リードとなった。しかし、その裏に水谷瞬がバックスクリーンに反撃のソロを放つと、“ドラマ”が動き出す。

 8回先頭の水谷が安打で出塁し、連打で満塁の好機を作り、レイエスと野村が犠飛で2点を返す。さらに宮崎が適時二塁打を放ち、森浦の牽制悪送球の間に5点目を奪った。9回は2死を簡単に奪われ万事休すかと思われたが、中島が意地の四球で出塁し、清宮がヒットでつなぐと、レイエスが中前にポトリと落ちる一打。試合を振り出しに戻した。

 延長10回、柳川が3者連続奪三振で流れを再び戻すと、その裏は先頭で田宮が打席に向かった。カウント3-1からの5球目、栗林良吏投手の151キロ直球を強振。打球は右中間スタンドに着弾し、田宮はガッツポーズ。ナインからの手荒い祝福を受けた。新庄剛志監督も目を丸くして勝利を喜んだ。

 ヒーローインタビューに登場した田宮は「最後ぼくが決めましたけど、チームのみんながたくさんつないでくれて点をとってくれたから、ホームランになったと思います」と同僚を称えた。7点差をつけられても反撃を重ね「行けるんじゃないかという盛り上がりでした」と笑顔を見せた。

「ホームランを打てると思ってなかったので……まずは塁に出ようと思ってたんですけど、3-1になって思い切って狙ってみようと。ホームランは狙ってなかったですけど、真っすぐを狙って」とサヨナラ弾の裏側を明かした。

 感触については「良かったんですけど、僕の力でスタンドに届くか分からなかったので届いてくれて良かったです」と田宮。そしてサヨナラ弾は「人生で初めてです。嬉しいしかないです」と白い歯を見せた。(Full-Count編集部)