3打席連続Kのクロシェから99.6マイル(約160.3キロ)の速球を同点弾【MLB】Rソックス 2ー1 ヤンキース(日本…
3打席連続Kのクロシェから99.6マイル(約160.3キロ)の速球を同点弾
【MLB】Rソックス 2ー1 ヤンキース(日本時間14日・ボストン)
ライバルすらも魅了する一撃だった。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手は13日(日本時間14日)、敵地でのレッドソックス戦の9回に今季26号ソロを放った。0-1の試合を振り出しに戻す一発。ヤンキース陣営が大興奮に包まれる中、敵軍実況席も狂喜乱舞。まさかの光景に米ファンも「大爆笑」と驚きを隠せなかった。
ジャッジは先発クロシェの前に3打席連続三振に打ち取られていた。しかし、0-1の9回、99.6マイル(約160.3キロ)の速球を完璧に捉えた。打った瞬間確信する一発は左翼のグリーンモンスターを越える場外弾となった。場内騒然の一発となったが、大盛り上がりを見せたのがレッドソックスの地元放送局「NESN」だった。
憎きヤンキースのスター選手に同点弾を打たれたはずが、実況の「ジャッジ、フルカウント。振った、レフトへ高く上がる当たり!打球はスタンドへ!! そして試合は同点に!!!」「彼の26号。クロシェットは107球目でした。そしてアーロン・ジャッジはその球を9回にフェンウェイから完璧に打ち出し、同点としました」と目を輝かせた。解説のルー・メローニも「この男は100マイルの球もHRにできます」と、まるで自分の“推しチーム”が打ったかのような盛り上がりだった。
レッドソックス実況のまさかの“行動”に米ファンも驚いた模様。「ヤンキースのファンだ(爆笑)」「(カルロス)ナルバエスのサヨナラ打よりこっちの方が興奮してたよね」「デーブ・オブライエンってレッドソックスのこと大嫌いみたいでちょっとヤバい」「いい実況だと思うよ」と皮肉の声も寄せられた。
ライバル関係を超えて相手を魅了する――ジャッジが真のスターゆえに起きた珍事件かもしれない。試合はジャッジの同点26号むなしく、ヤンキースは延長10回にサヨナラ負けを喫した。(Full-Count編集部)