【WRC】第6戦 ラリー・イタリア・サルディニア(6月7日/デイ2)【映像】トヨタとヒョンデがあわや接触!戦慄の瞬間 イ…
【WRC】第6戦 ラリー・イタリア・サルディニア(6月7日/デイ2)
イタリアのサルディニア島で、WRC(世界ラリー選手権)の第16戦が開催された。ヒョンデのオィット・タナックが高速走行中にコース上に停車したマシンを避けて、マシン同士が接触する危険なアクシデントを回避する神業を披露した。
競技2日目デイ2、この日はサルディニア島の北東部に設けられた6つのステージを舞台に激しい争いが繰り広げられた。朝は曇っていたが午後には晴天となり、気温も上昇。各チームは攻略の難しい路面に加えて、暑さとも戦うことになった。
そしてこの日、5つ目のステージとなるSS11で、ヒョンデのタナックが高台のコースを疾走していると、突如、前方に障害物が出現する。よく見るとこれは前走していたはずのサミ・パヤリのGRヤリスで、コース途中で停車して、パンクしたタイヤを交換していたのだ。
パヤリのマシンは多少コース右側に寄ってはいたものの、コースの残された部分はクルマが一台通れるか通れないくらいの幅しかない。しかし当然ながら、速度を落とせばそれだけタイムは加算されてしまうということで、タナックは最小限の減速に抑えて、本当にパヤリのマシンのギリギリ真横をすり抜けていった。
一般人だったら絶対にぶつかってしまうスピードと間隔だったが、さすが一流のラリードライバー。天才的な反応速度と常人離れしたテクニックで、あわやラリー車同士が接触してしまう危機を回避している。さらに驚かされたのは、タナックがこのSS11でトップタイムを叩き出していたことだった。
改めてWRCの迫力とレベルの高さを確認することになったが、この背筋が凍りつくような旋律のシーンを目撃した視聴者からは、「あっぶね」「こえー」「よく避けた」「ヒヤヒヤ」といった驚きと恐怖のコメントが並んだ。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2025』/(C)WRC)