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 6月12日、バスケットボールのアジアNo.1クラブチームを決める「バスケットオールチャンピオンズリーグアジア2025(BCLアジア)」の準決勝がアラブ首長国連邦のコカ・コーラ・アリーナで開催され、Bリーグ代表の宇都宮ブレックス(日本)は93-71でブロンコス(モンゴル)に勝利。決勝進出を決めた。

 立ち上がりこそ互いにシュートが入らない滑り出しだったが、宇都宮はD.J・ニュービルの長距離砲で一歩前に出ると、今大会限定の短期契約で加入したフィン・ディレイニーも加勢し、チーム合計7本もの3ポイントを決める猛攻で圧倒。しかし、33-12の大量リードで迎えた第2クォーターは、ターンオーバーがかさみ連続失点する場面があり、52-38と14点差まで詰められて終えた。

 ハーフタイム明けの第3クォーターは、先手を取られながらも、開始4分で鵤誠司が待望のチーム初得点となる3ポイントを決めると、その後も要所でニュービルが加点し2桁点差をキープ。12点差で突入した最終第4クォーターも一進一退の攻防が続いていたなか、開始3分で遠藤祐亮の3ポイントを口火に怒涛の3連続得点。さらに2年連続でBリーグMVPに輝いたニュービルがチームをけん引し、最後は宇都宮が突き放すような展開で快勝した。

 個人スタッツでは、ニュービルが35得点9アシスト2スティール、3ポイント8本中7本の成功(成功率87.5パーセント)という圧巻の活躍。ディレイニーは15得点6リバウンド3アシスト、高島紳司は11得点2リバウンド、比江島は8得点4リバウンドで、チームの決勝進出に貢献した。

 BCLアジアは昨年から始まったFIBA主催の大会で、優勝チームには今年9月にシンガポールで開催予定の「FIBAインターコンチネンタルカップ」への出場権が与えられる。“世界進出”がかかるBCLアジア決勝は、日本時間14日1時(現地時間13日20時)から。宇都宮は、この後行われる準決勝第2試合、アル・リヤディ・ベイルート・クラブ(レバノン)vsシャバブ・アル・アハリ(アラブ首長国連邦)の勝者と対戦する。

■試合結果

ブロンコス 71-93 宇都宮ブレックス

BRO|12|26|15|18|=71

UBX|33|19|13|28|=93

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