カナダGPを目前にし、ショッキングな構想が明るみになった角田。(C)Getty Images 早くも来季に向けた動きが加…

カナダGPを目前にし、ショッキングな構想が明るみになった角田。(C)Getty Images
早くも来季に向けた動きが加速している。英国のF1専門メディア『F1OVERSTEER』は、角田祐毅が今季限りでレッドブルを解雇される見込みになったと報じた。
【動画】壁にぶつかってマシンは一回転 衝撃を生んだ角田裕毅のクラッシュシーン
電撃挑戦から逆風は強まっている。角田は今季の第3戦となった日本GPを前に、不振のリアム・ローソンに代わって、姉妹チームのレーシングブルズから昇格。しかし、以降7戦でレッドブルは最高位が9位。ポイントでは「7」しか獲得することができていない。そのため、今季限り、あるいは今季中にシート交代を余儀なくされる可能性が浮上した。
衝撃構想の内情を伝えた『F1OVERSTEER』によれば、角田の現状を厳しく見るレッドブルは、成長著しい新人のアイザック・ハジャーをレーシングブルズから昇格。レーシングブルズの空いたシートには、F1スーパーライセンスの特例発行が承認されたばかりのアービッド・リンドブラッドを据えるという。17歳になった神童の抜擢を含めて、実現すれば、大きな反響を呼ぶ采配となる。
苦戦続きのチーム状況に瀕しているレッドブル。“常勝軍団”と言われる名門としては看過できない現況だけに、ショック療法とも言うべきだが、角田の更迭を支持する声が上がるのも致し方がないのかもしれない。
実際、角田に対する“外圧”は日増しに強まっている。英モータースポーツ専門サイト『Planet F1』は、「イモラでの大クラッシュからツノダの抵抗力は弱まっている。ホンダとレッドブルの結びつきも薄れ始めている今、彼が2026年も留まる可能性は非常に低い」と断言。そして、元F1ドライバーのデレク・ワーウィック氏の見解を伝えている。
「ユウキが速いのはみんなが知っていることだが、チームや彼自身は大惨事に見舞われた。あのペレスが、我々が思っていた以上に良い仕事をしていたということを示しているようだ」
昨季限りで解雇されていたセルジオ・ペレスを引き合いに出し、角田を皮肉ったワーウィック氏は、「ペレスを放出したのは間違いだったのか? 私はそう思うね」とも強調。一方で「チーム内に自信を取り戻させるなら早く決断することだ。そうでないなら、彼らは今、こう言うべきだと思う。『今シーズンはユウキがシートについている』とね」と指摘。レッドブルに明確な態度を示すよう求めた。
早くも“解雇”の二文字が見え始めた角田。13日に開幕する次戦カナダGPは、大きな重圧に晒されながらのレースとなるが、果たして結果を残せるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】フェルスタッペンは出場停止にリーチ、角田裕毅は調子が上がらず…不安要素“山積み”のレッドブルに伊メディアも厳しい視線「あまりにも大きな差だ」
【関連記事】「満足できるものではない」重鎮マルコが角田裕毅を名指し批判! 即時交代は否定も苛立ち隠さず「マックスに慣らし期間は必要ない」
【関連記事】「試したいことがある」角田裕毅の言葉ににじむカナダGPへの“自信” 独専門メディアが指摘する「新たな方向性」で“変化”は生まれるか