世界耐久選手権(WEC)第7戦・富士6時間レースは15日午後3時にスタートから4時間を経過。雨と霧との格闘でセーフティカー(SC)出動等が相次ぐ混乱の展開のなか、トヨタ8号車が先頭に立っている。2~3番手はトヨタ7号車とポルシェ1号車。開始…

世界耐久選手権(WEC)第7戦・富士6時間レースは15日午後3時にスタートから4時間を経過。雨と霧との格闘でセーフティカー(SC)出動等が相次ぐ混乱の展開のなか、トヨタ8号車が先頭に立っている。2~3番手はトヨタ7号車とポルシェ1号車。

開始1時間20分後に視界悪化で赤旗中断となったレースは、およそ30分後に再開された。その後も難しいコンディションでの戦いが続いていくことになる。

LMP1クラス首位の#2 ポルシェは再開1周目となる40周目を終えたところで最初のピットストップへ。赤旗中断前のSCラン中に最初のピットを行なっていた他のLMP1クラス3台の後ろに下がって4番手となる。この時点での序列は、トヨタが#8、#7の順で1-2、ポルシェが#1、#2の順で3-4。赤旗で損をした格好の#2 ポルシェは先頭に1分以上離されている。

首位の#8 トヨタが4番手の#2 ポルシェを周回遅れにしたのはレース開始から2時間20分を経過した頃。その後もSCやフルコースイエロー(FCY)が頻発するなか、2台のトヨタ勢と#1 ポルシェの3台による戦いは接戦の様相を呈していくことに。

レース時間残り2時間12分でのSC明け再スタート時、トップにいたのは#1 ポルシェだったが、これを2台のトヨタが一気に攻略。#7 トヨタが首位に立ち、#8 トヨタが2番手に。その後すぐに他クラスのマシンのクラッシュによるFCY発動があり、そのタイミングで#7と#1が3度目のピットイン、これで#8 トヨタが首位に躍り出た(#8はピットまだ2回)。

<残り約2時間での順位>
1位 #8 トヨタ(S. ブエミ & A. デビッドソン & 中嶋一貴)
2位 #7 トヨタ(M. コンウェイ & 小林可夢偉 & J-M. ロペス)
3位 #1 ポルシェ(N. ジャニ & A. ロッテラー & N. タンディ)
4位 #2 ポルシェ(T. ベルンハルト & E. バンバー & B. ハートレー)*1周遅れ

残り2時間を切ってFCY解除、先頭#8 トヨタのリードは約15秒で、2番手の#7 トヨタと3番手の#1 ポルシェは接近している状態だ。終盤、3台の戦いはどう推移していくのか、天候を含めて予断を許さない状況といえそうだ。

#7 トヨタ《写真提供 TOYOTA / TMG》

#7 トヨタ《写真提供 TOYOTA / TMG》

#1 ポルシェ《写真提供 Porsche》

#1 ポルシェ《写真提供 Porsche》

レース中のリスタートの模様《写真提供 FIA-WEC》

レース中のリスタートの模様《写真提供 FIA-WEC》

厳しいコンディションが続く。《撮影 遠藤俊幸》

厳しいコンディションが続く。《撮影 遠藤俊幸》

大活躍のセーフティカー。《撮影 遠藤俊幸》

大活躍のセーフティカー。《撮影 遠藤俊幸》