NPBチーム守備率トップ10のうち8チームがリーグ優勝 2017年のパ・リーグは、ソフトバンクが大差をつけてペナントレ…
NPBチーム守備率トップ10のうち8チームがリーグ優勝
2017年のパ・リーグは、ソフトバンクが大差をつけてペナントレースを制した。特に、後半は楽天が失速したこともあり、圧勝だった。リーグ随一の打撃が強さの背景にあったが、守備力が抜群だったことも忘れてはならない。
○2017年パ・リーグのチーム守備成績
ソフトバンク .993(守備機会5281失策38)
楽天 .986(守備機会5320失策74)
オリックス .986(守備機会5399失策78)
西武 .98400(守備機会5503失策88)
日本ハム .98395(守備機会5359失策86)
ロッテ .98364(守備機会5439失策89)
ソフトバンクは、守備率.993で他球団を大きく引き離して1位。143試合で38失策は、3.8試合に1個しかエラーがなかったということだ。失策は、失点、敗戦に結びつきやすい。ソフトバンクの失策が他球団よりも大幅に少なかったということは、それだけ敗戦のリスクが小さかったということだ。
この守備率.993と、シーズン失策数38は、NPB記録だ。
○NPBのチーム守備率10傑(当該年のシーズン順位)
2017年 ソフトバンク .993(守備機会5281失策38)1位
1991年 西武 .992(守備機会4835失策38)1位
2004年 中日 .9913(守備機会5141失策45)1位
2000年 ヤクルト .9911(守備機会5098失策46)4位
2005年 ヤクルト .99065(守備機会5407失策51)4位
2011年 ソフトバンク .99048(守備機会5305失策51)1位
1990年 巨人 .99032(守備機会4909失策48)1位
2005年 ロッテ .99030(守備機会5208失策51)1位
2007年 巨人 .99026(守備機会5490失策54)1位
1993年 西武 .98996(守備機会4928失策50)1位
80年以上の歴史の中で、今年のソフトバンクは最も守備力があるチームということになる。38失策も、1991年の西武と並ぶ最少タイだ。
10傑のうち、2000年と2005年のヤクルトを除く8チームはリーグ優勝している。守備率が高いこととチームの強さには、一定の相関関係があるのだ。
今季ソフトバンクの選手別失策数と守備率は…
今季のソフトバンクの選手別失策数と守備率を見てみよう。
〇捕手 2失策
甲斐拓也 1(102試合 守備率0.999)
高谷裕亮 1(92試合 守備率0.998)
〇一塁手 5失策
内川聖一 2(72試合 守備率0.996)
塚田正義 2(6試合 守備率0.951)
明石健志 1(72試合 守備率0.998)
〇二塁手 3失策
明石健志 1(36試合 守備率0.992)
川崎宗則 1(37試合 守備率0.994)
川島慶三 1(37試合 守備率0.992)
〇三塁手 10失策
松田宣浩 10(143試合 守備率0.967)
〇遊撃手 7失策
今宮健太 7(140試合 守備率0.988)
〇外野手 2失策
中村晃 1(137試合 守備率0.996)
柳田悠岐 1(130試合 守備率0.996)
〇投手 8失策(1失策が8人)
チーム最多失策は三塁の松田の10だが、守備率.967はリーグ1位だ。
遊撃手は守備機会が多く、もっと失策が多くてもいいはずだが、今宮健太は三塁の松田よりも少ない7失策。もちろん守備率.988はリーグ1位だ。
外野手に至っては、143試合で2失策しかしていない。まさに鉄壁だ。
守備力は、長いチーム作りの中で培われる。この鉄壁の守備はソフトバンクの大きな財産だ。ポストシーズンそして来シーズンもこの守備力がチームを救うシーンがしばしば見られることだろう。 (広尾晃 / Koh Hiroo)