先週の明大戦で勝ち点を落とし、後がない立大。自力優勝に向けた絶対に負けられない試合だ。立大は3本の適時打で勝ち越すも、9回で追いつかれてしまい決着は延長戦でつけることに。最終的には12回に押し出しで許した1点が決勝点となり試合終了。苦い敗北を喫し、優勝までの道のりはさらに険しいものとなった。

 立大が勝つ--。誰もがそう思った。5回表、慶大に同点適時打を浴び試合が拮抗状態になる。その裏、先頭打者の田中誠(コ2=大阪桐蔭)が放った打球は大きく弧を描いて右中間へ。この一打を機に、打線が奮起する。一死一、二塁の場面で3番・飯迫(社3=神戸国際大附)が適時打を放ち、流れは立大に。その後二死満塁とチャンスを広げ、打席に立ったのは今季リーグ3位の打率を誇る藤野(営2=川越東)。4球目、直球を鋭く振り抜く。打球は左中間へと大きく伸びる。その間に走者全員が生還し、一挙3点を獲得。猛攻の立役者は塁上で大きなガッツポーズを見せた。この回で立大は5得点を挙げ、一気に慶大を突き放す。しかし、慶大はこのまま一筋縄でいく相手ではなかった。

走者一掃の適時二塁打を放った藤野

 7回、柳町(2年=慶應義塾)の適時打などを浴び一挙4失点。1点を守り切りたい立大だったが9回二死、河合(3年=関西学院)の適時打で同点に追いつかれてしまう。慶大ペースのまま、試合は延長戦へともつれ込む。なんとしても食らいつきたい立大だったが、流れを再び引き寄せることは出来なかった。延長12回、二死満塁のピンチで手塚(コ2=福島)が痛恨の四球。押し出しで1点が入ってしまう。その裏に得点を挙げることが出来ず、試合終了。慶大相手に痛い黒星となった。

 この一敗で、さらに窮地に立たされることになってしまった立大。だが、まだ諦めない。「まだ優勝を逃したわけじゃない。ここから4連勝する」(熊谷=コ4・仙台育英)。春季リーグも崖っぷちから優勝を掴み取ってきた。秋季も逆境をはねのけ、必ずや連覇を成し遂げてくれるに違いない。

(10月14日・桒原由佳)

 

コメント
主将・熊谷#10

「まだ優勝を逃したわけじゃないですし、このチームは春もそうですけど「持ってる」チームなので、また何かしらで巡ってくるんじゃないかなっていうのを感じながら、この試合の負けを重く感じないといけないと思います。執念を持った人は監督さんも使うということをおっしゃっていたので、そういう部分は強くやってきました。今日も打てるところでは打ってますし。守りの面で自分も含めてミスがあったので、そういうとこから流れを作れなかったかなっていう感じはします。もう切り替えるしかないので、負けは負けなんで素直に認めて、本当に明日から負けちゃいけないと思うので。明日から逆に4連勝すれば、優勝の可能性はまだ残っているので切り替えたいと思います。春の巻き返しもですが、そういう展開は自分らしか経験してないことなので、自信を持って戦っていきたいなと思いますね。」

先発の田中誠#11

「しっかり自分がゲームを作って勝てればという中で、春は慶大には良い投球が出来なかったので、秋こそはという気持ちで投げました。自分なりに攻め方を考えて、一応要所要所では抑えられたかなと思います。最後、粘り切れずに後ろの投手に迷惑をかけてしまったので、本当に申し訳ない気持ちです。(明日について)今日、手塚に準備させてしまったので、後ろで投げれるならばしっかり準備をして、もう1戦も負けられないのでしっかりやっていきたいと思います。」