NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25D2/D3入替戦[D2 7位 …
NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25
D2/D3入替戦[D2 7位 vs D3 2位]第2戦
2025年5月31日(土)12:00 海老名運動公園 陸上競技場 (神奈川県)
狭山セコムラガッツ vs 清水建設江東ブルーシャークス
狭山セコムラガッツ(D3)
狭山セコムラガッツの2番は、奥野翔太選手が先発を務める。「リザーブでもスタメンでも気持ちの面では変わらないので、いつもどおりプレーするだけです」
試合終了間際に逆転を許し、D2/D3入替戦第1戦を落とした狭山セコムラガッツ(以下、狭山RG)。試合後、キャプテンの飯田光紀は「コンタクトレベル、アタックスピード、ブレイクダウンの質などでの違いを感じた」と口にした。それでも、清水建設江東ブルーシャークスに許したトライは2。武器であるディフェンス力を発揮して、わずか2点差という好ゲームを展開できたのは大きい。スコット・ピアス ヘッドコーチも「必要なレベルは分かったので、来週は違う雰囲気でプレーできる」と語っており、選手の自信にもつながっているはずだ。
そんな中で迎える第2戦で注目したいのが、第1戦で負傷した谷名樹に代わり、スタメン出場を果たす奥野翔太だ。レギュラーシーズンでは途中出場が多い中でも、チームのリズムを変えるプレーで存在感を示した。スタメンは第11節以来となるが、「リザーブでもスタメンでも気持ちの面では変わらないので、いつもどおりプレーするだけです」と語る。
第1戦の試合後、リーグ戦では経験したことのない疲労感が襲ってきたという。「フィジカルの強さはケタ違いだった。試合中はまったくそう思わず、自分たちの力が通用するという感触もありましたが、終わってからの疲労度がとてつもなく大きかった」。フィジカル面の違いを痛感した中で、ディフェンス力では負けていないことも実感できたという。
「前回の試合では、今季で一番いいと言えるくらいのディフェンスができたと全員が思っているはず。大事な入替戦ということで、力の入り方も今までとは違っていたのも影響したかもしれません」
第2戦のポイントには、「ボールを長い時間キープして、自分たちのリズムを作れるか。ディフェンスからの展開はもちろんですが、セットピースからボールを長くキープすることも大切になる」と挙げ、セットピースの要となるフッカーとして全力を尽くすと力を込めた。
「(今季からフッカーに)転向したことで、今まで見えていなかった部分も見ることができた。自分自身、とても充実したシーズンを送れたと思う。だからこそ最後は、僕も含め一人ひとり選手が背負っているものすべてをぶつけて勝って喜びを分かち合いたい」
悲願のディビジョン2昇格へ。メンバー入りした23人だけでなく、ドミネーター(ノンメンバーの呼称)、コーチ、スタッフも含めた関係者、そしてファンの力を合わせて今季最後の大一番に挑む。
(松野友克)