第77回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は24日、茨城県内で準決勝があり、山梨…

 第77回春季関東地区高校野球大会(関東地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)は24日、茨城県内で準決勝があり、山梨学院(山梨1位)は健大高崎(群馬1位)に3―4で惜敗した。

 山梨学院は1点を追う四回、万場翔太選手(3年)が左翼席に2点本塁打を放って逆転したが、五回に相手の2点適時二塁打で再び逆転された。

 九回、球速150キロを超える健大高崎のエース石垣元気投手(3年)を相手に、2連続安打などで1死満塁の好機を作ったが、後続を断たれた。

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 壁は崩せなかった。

 山梨学院が3―4で迎えた九回2死満塁。投打の「二刀流」に挑んでいる3番・菰田陽生投手(2年)が右打席に立ち、健大高崎のエース石垣元気投手と対決した。相手は今春の選抜大会で、甲子園史上最速タイの155キロを記録した速球投手だ。

 150キロを超える直球がファウルになると、スタンドがどよめく。2ボール2ストライクと追い込まれた8球目、手元で落ちる球に対してバットが空を切り、試合は終わった。

 試合後、記者団に「初めて150キロの球を(試合で)体験した。速かった。直球に伸びがあって、変化球も良かった」と脱帽した。そのうえで「夏までにチャンスで打てる打者になりたい」と力強く語った。

 吉田洸二監督は「菰田は石垣投手と同じ土俵でガッと組み合えた。球場にいる人が勝負に引き込まれた」と振り返り、打者としての底力に手応えを感じていた。

 投手としてはこの日、六回から登板して打者10人を相手に被安打1、無四死球、無失点の好投。打者13人から11三振を奪った2回戦に続き、安定していた。「この夏は先発させようかな」と吉田監督。夏への弾みとなる春季大会だった。(池田拓哉)