24日からメッツ3連戦、26日に千賀滉大と日本人対決 ドジャースの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)から敵地・ニューヨークに乗り込み、メッツ3連戦に臨む。ここまで両リーグ最多17本塁打を放ち、打率.304、31打点の好成績。ここまでの打…

24日からメッツ3連戦、26日に千賀滉大と日本人対決

 ドジャースの大谷翔平投手は23日(日本時間24日)から敵地・ニューヨークに乗り込み、メッツ3連戦に臨む。ここまで両リーグ最多17本塁打を放ち、打率.304、31打点の好成績。ここまでの打撃を紐解くと、昨季からの新たな進化が見えてくる。

 劇的に改善したのがボール球への対応だ。米データサイト・ファングラフスによると、ボールゾーンスイング率を示す「O-Swing%」は22.4%に。昨季も自己最高の26.0%だったが、3.6%もアップさせている。

 大谷自身は常々「ボールの見え方」を大事にし、「ゾーンを保ってしっかり振る」とポイントを語る。アーロン・ベイツ打撃コーチも「ボール球を見逃し、打てるボールをスイングしているかを見ている」と語っているが、数値からも選球眼がさらに磨かれていることがわかる。

 昨季の“弱点”も消えている。昨季、対左投手は打率.288(226打数65安打)だったが、今季は打率.359(64打数23安打)とハイアベレージを記録。対左腕の球種別成績を見ていくと、左投手のフォーシームは打率.265(49打数13安打)から打率.357(28打数10安打)と大幅に改善。フォーシームの次に割合の高いスライダーも、打率.302(43打数13安打)から打率.538(13打数7安打)と大きく数字を伸ばしている。ウィークポイントを強みに変えていると言えるだろう。

 23日からは試練の1か月。23日からのメッツ(30勝20敗)をはじめ、ガーディアンズ(26勝22敗)、ヤンキース(29勝19敗)、メッツ、カージナルス(27勝23敗)と勝率5割超えのチームと対戦する。6月9日から同19日まではパドレス、ジャイアンツ、パドレスと同地区対決。簡単には勝たせてくれないタフなゲームが続く。

 23日(同24日)のメッツ戦ではエンゼルスで同僚だったグリフィン・キャニングと対戦。25日(同26日)にはリーグ1位の防御率1.43を誇る千賀滉大との日本人対決が控えている。ここまで自己最多55発、100打点ペース。進化した打撃を見せつけたいところだ。(小谷真弥 / Masaya Kotani)