24時間で走った距離を競う「24時間走」のアジア・オセアニア選手権が、来年5月に青森県弘前市の市運動公園で開かれることが決まった。統括機関の「国際ウルトラランナーズ協会」(IAU)が発表した。主催するNPO法人「スポーツエイド・ジャパン」…

 24時間で走った距離を競う「24時間走」のアジア・オセアニア選手権が、来年5月に青森県弘前市の市運動公園で開かれることが決まった。統括機関の「国際ウルトラランナーズ協会」(IAU)が発表した。主催するNPO法人「スポーツエイド・ジャパン」(事務局・埼玉県毛呂山町、舘山誠代表)によれば、国内での開催は初めて。

 24時間走はフルマラソン(42.195キロ)よりも長い距離を走る「ウルトラマラソン」の1種目で、アジア・オセアニア選手権は2年ごとに開催される。弘前市では2022年からウルトラマラソンの大会を開催していて、その実績が評価された形だ。

 過酷なレースのため、途中で睡眠や食事をとることもできるが、トップ選手は不眠で走り続ける。日本記録は男子が285.366キロ、女子が270.363キロ。女子の日本記録は世界記録でもある。弘前では1.25キロの周回コースで争われ、国内外から約100人の選手の参加が予想されている。

 開会式では、ねぷたや津軽三味線の演出が検討されている。1年以上前から大会誘致をしてきた弘前市出身の舘山代表は「日本の方には世界レベルの走りを見てほしい。海外から来る選手には、津軽の文化に触れてほしい」と話している。(小田邦彦)