【明治安田J1リーグ 第17節 川崎フロンターレVSセレッソ大阪 2025年5月18日(日)15:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)■「完璧なタイミング」でヘッドも…   ACL出場で消化試合が少ないことと、ここまでの1…

【明治安田J1リーグ 第17節 川崎フロンターレVSセレッソ大阪 2025年5月18日(日)15:03キックオフ】 撮影/原壮史(Sony α-1使用)

■「完璧なタイミング」でヘッドも…  

 ACL出場で消化試合が少ないことと、ここまでの14試合で引き分けが6度もあることで、12位に位置していた川崎フロンターレ。

 順位表の中盤は大混戦となっており、1つの勝利で景色が大きく変わる状況だった。

 立ち上がりこそマルシーニョのスピードがセレッソ大阪の脅威となったものの、セレッソの粘り強い守備を打ち破ることができないでいると、徐々に試合は膠着状態に。

 両チームともブロックの外側でボールを回す時間が増え、サイドからクロスを入れてゴールを狙うが、スコアレスで時間が過ぎてゆく。作り直しながらズレを突いて、互いに1点を狙う状況となるも、中に走り込むタイミングも難しくなり、あと少しのところで合わない。
 その後、コーナーキックをドンピシャのタイミングでヘディングシュートした山田新だったが、セレッソGK福井光輝が好セーブ。その直前にも惜しいシュートを放っていた山田は、頭を抱えて悔しがった。

■選手たちの表情も「明るくなった」

 後半に入ると川崎は縦への速さを使ってゴールに迫るようになり、決定的な場面も複数回作り出したものの、セレッソGK福井のファインセーブや畠中槙之輔のスーパークリアも飛び出し、0-0の時間が続いた。
 終盤になっても大きな変化は生まれず、スコアレスドロー決着が妥当な雰囲気となったが、途中出場の助っ人が点取り屋の底力を見せつけた。

 85分、スルーパスに抜け出したエリソンがGK福井との1対1を制して均衡を破る。左足アウトサイドで福井の股を抜く「技アリ」シュートで、川崎に待望の先制点をもたらした。
 最終盤になってスコアが動いたことで、反撃に出るためにバランスを崩さざるをえなくなったセレッソ。川崎はその隙を逃さなかった。

 CBの丸山祐市がクリアも兼ねた大きなボールを蹴ると、セレッソのDFラインの奥に飛んだそのボールをエリソンが全力で追う。DF2人の間を抜け出すと、GKの前でバウンドしたボールを体を投げ出すような気持ちのこもったヘディングで押し込んだ。

 わずか3分でスコアレス決着濃厚の空気は消え去り、大いに盛り上がる等々力劇場。

 その後のセレッソの反撃を跳ね返し、2-0で試合は終了。

 川崎が今季2度目の連勝で6位に。このままACLの未消化分を連勝すれば優勝争いに加わることが可能な状況を手に入れ、サッカー日本代表の未来を担う20歳DF高井幸大ら選手たちも、ニッコリとほほ笑んだ。

■試合結果

川崎フロンターレ 2-0 セレッソ大阪

■得点

85分 エリソン(川崎)

88分 エリソン(川崎)

いま一番読まれている記事を読む