◇米国シニアメジャー第1戦◇リージョンズトラディション 4日目(18日)◇グレイストーンG&CC (アラバマ州)◇72…

ナイスバーディからスタートした最終日

◇米国シニアメジャー第1戦◇リージョンズトラディション 4日目(18日)◇グレイストーンG&CC (アラバマ州)◇7249yd(パー72)

同組で回った51歳のデービッド・ブランスドン(オーストラリア)が思うようなショットを打てず、ボールに向かって中指を立てた。一方で、63歳のカーク・トリプレットはアドレスを取れないようなライに入っても笑っている。「自分は、やっぱり中間がいいですよね」。55歳の藤田寛之は、余裕を持った勝負師でいたい。

自分を追い込みすぎず、上で戦うチャンスをじっと待つ。この日は、「72」と耐えた3日目の分を取り返した。悪天候で3時間遅れて迎えたスタートは、10番(パー3)で7m前後を流し込むバーディ発進。13番(パー5)ではラフからの2打目でグリーンを捉えて、12番のボギーを取り返した。

慎重にラインを読む

前半で1ストローク伸ばして折り返すと、後半はショットでチャンスを量産した。3番、6番で3m弱に乗せてバーディを奪うと、9番はフェアウェイからの第2打がピンの根元を刺して上3mへ。慎重にラインを読んで決め切ると、「もっと左を狙っていたんですけど、ゴルフってそんなもんですね」と笑った。

6バーディ、1ボギー「67」の通算9アンダーで終戦。欲を言えば「もっとパターが入っていれば」と逃したチャンスが頭をよぎるが、今は「第2ステージなので」とレギュラーツアーの時の厳しい自己評価は卒業した。「今は自分をほめながら、毎日45点を出せるように。きょうは100点をあげていいんじゃないですか」と振り返った。

後ろ向き&片手打ち

「自分をそこまで追い詰めないこと」を意識しながら、今週はスイングのマイナーチェンジにトライ、同組の選手のプレーも観察しながら盗めるものにアンテナを張った。14番(パー3)では、トリプレットがグリーン右の生け垣に打ち込み、左打ち、膝立ちを試したのちに、クルリと後ろを向いてラフからボールをかき出すショットを披露。「いやー、自分ならどうしたかな。あれをやったかもしれないけど、そこに行きつくアイディアが出るか、不安です」。ダブルボギーをたたいても笑顔を崩さない63歳は、目指す「シニアらしい、ちょっと余裕を持った」戦い方だ。

次週もメジャー

「もうちょっとショットが安定してきたら、すごく良いなと思える試合でしたよね」と欲が出るのは、“中間”でいるためのスパイスだ。「まずは今週の反省を考えながら、来週の準備をしたい」と、立て続けのメジャーとなる「キッチンエイド全米シニアプロ選手権」に向かう。(アラバマ州バーミンガム/谷口愛純)